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雛祭
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ひなまつり
ふりがな文庫
“
雛祭
(
ひなまつり
)” の例文
三月が来れば
雛祭
(
ひなまつり
)
の根原などと、きまりきったことを毎年くりかえしていたのでは、観光団の通弁にはなっても、考える人の役には立たぬだろう。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
それは三月の四日、
雛祭
(
ひなまつり
)
もいよ/\昨日で濟んで、女の子にはこの上もなくうら淋しいが、
華
(
はな
)
やかな日でした。
銭形平次捕物控:132 雛の別れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「箱入りの、姫も出しけり
雛祭
(
ひなまつり
)
」と云うあの唄や「四季の花」などから始めて、折々気が向くと教えてやったので、今では「黒髪」だの「万歳」だのが上っていたが
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
それから
岩槻
(
いわつき
)
と
鴻巣
(
こうのす
)
とは共に
雛人形
(
ひなにんぎょう
)
の産地で有名であります。後者は土俗的な人形でも久しく名を得ました。
雛祭
(
ひなまつり
)
の風習が続く限りこれらの土地に仕事は絶えないでありましょう。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
時候は立春、
暮春
(
ぼしゅん
)
、
余寒
(
よかん
)
、
暖
(
あたたか
)
、
麗
(
うらら
)
、
長閑
(
のどか
)
、
日永
(
ひなが
)
の類をいふ。人事は
初午
(
はつうま
)
、
二日灸
(
ふつかきゅう
)
、
涅槃会
(
ねはんえ
)
、
畑打
(
はたうち
)
、
雛祭
(
ひなまつり
)
、
汐干狩
(
しおひがり
)
の類をいふ。天文は春雪、雪解、春月、春雨、霞、
陽炎
(
かげろう
)
の類をいふ。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
▼ もっと見る
彼は
雛祭
(
ひなまつり
)
の
宵
(
よい
)
に生れた女の子の運命を、あたかも御雛様のそれのごとく
可憐
(
かれん
)
に聞いた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
と
納戸
(
なんど
)
へ入って、戸棚から持出した
風呂敷包
(
ふろしきづつみ
)
が、その
錦絵
(
にしきえ
)
で、
国貞
(
くにさだ
)
の画が二百余枚、
虫干
(
むしぼし
)
の時、
雛祭
(
ひなまつり
)
、秋の
長夜
(
ながよ
)
のおりおりごとに、
馴染
(
なじみ
)
の
姉様
(
あねさま
)
三千で、
下谷
(
したや
)
の
伊達者
(
だてしゃ
)
、
深川
(
ふかがわ
)
の
婀娜者
(
あだもの
)
が
沢山
(
たんと
)
いる。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
川添の家では
雛祭
(
ひなまつり
)
の支度をしていた。
安井夫人
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
それは三月の四日、
雛祭
(
ひなまつり
)
もいよいよ昨日で済んで、女の子にはこの上もなくうら淋しいが、華やかな日でした。
銭形平次捕物控:132 雛の別れ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
七八
(
ななや
)
ツ
九
(
ここの
)
ツばかり、母が
存生
(
ぞんしょう
)
の頃の
雛祭
(
ひなまつり
)
には、
緋
(
ひ
)
の
毛氈
(
もうせん
)
を掛けた
桃桜
(
ももさくら
)
の壇の前に、小さな
蒔絵
(
まきえ
)
の膳に並んで、この
猪口
(
ちょこ
)
ほどな
塗椀
(
ぬりわん
)
で、一緒に
蜆
(
しじみ
)
の
汁
(
つゆ
)
を替えた時は、この娘が、
練物
(
ねりもの
)
のような顔のほかは
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“雛祭(雛祭り)”の解説
雛祭り(ひなまつり)は、3月3日に行われる行事で、女児の幸福を祈るために行われ、雛飾り、白酒、菱餅、桃の花などを飾る。
3月3日は五節句の一つ上巳の節句にあたり、桃の節句(もものせっく)、雛の節句(ひなのせっく)とも呼ばれる。
なお、「上巳の節句」という名称は中国由来の上巳(3月最初の巳の日)に行う行事が3月3日に固定し、桃の節句を指す様になった事による。
(出典:Wikipedia)
雛
漢検準1級
部首:⾫
18画
祭
常用漢字
小3
部首:⽰
11画
“雛”で始まる語句
雛
雛妓
雛鳥
雛形
雛罌粟
雛壇
雛鶏
雛様
雛菊
雛段