“涅槃会”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねはんえ83.3%
ねはんゑ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しば増上寺ぞうじょうじ涅槃会ねはんえへ往っていた権八郎がその夜霍乱かくらんのような病気になって翌日歿くなり続いて五月二十七日になって女房が歿くなった。
四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
古郷ふるさと涅槃会ねはんえには、はだに抱き、たもとに捧げて、町方の娘たち、一人が三ツ二ツ手毬を携え、同じように着飾って、山寺へ来て突競つきくらを戯れる習慣ならいがある。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
涅槃会ねはんゑの日にはくすぼつた寝釈迦さんの軸をかけ、そのまへに小机をすゑて香華をそなへる。
銀の匙 (新字旧仮名) / 中勘助(著)