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部屋頭
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へやがしら
と、
申出ました
處、
部屋頭が
第一番。いづれも
當御邸の
御家風で、おとなしい、
實體なものばかり、
一人も
異存はござりません。
折助の上には
役割、
小頭、
部屋頭というようなものがあって、それは折助の出入りを
司り、兼ねてその
博奕のテラと折助の頭を
刎ねるが、これらは多少、親分肌の気合を持っている。
其に、あゝ、
何とかの
端本か、と
部屋頭が
本の
名を
存じて
居りますから、
中の
歌も
此から
引出しましたのでは
先刻承知とやらでござりませう。
續いて
引掛つたのが、
同じ
家の
子守兒で
二人、三
人目は、
部屋頭何とか
云ふ
爺の
女房であつた。
續いて
引掛つたのが
同じ
家の
子守兒で
二人、三
人目は
部屋頭何とか
云ふ
爺の
女房であつた。
其に、あゝ、
何とかの
端本か、と
部屋頭が
本の
名を
存じて
居りますから、
中の
歌も、
此から
引出しましたのでは、
先刻承知とやらでござりませう。
其では
種あかしの
手品同樣、
慰みになりません。
其處を
以ちまして、
手前の
了簡で、
何と、
今年は
一つ
趣をかへてお
酒を
頂戴しながら、
各々國々の
話、
土地處の
物語と
云ふのを、しめやかにしようではあるまいかと
申出ました
處部屋頭が
第一
番