いう)” の例文
狭斜けふしやいうあるを疑はれしとて、「家有縞衣待吾返いへにかういありわがかへるをまつ孤衾如水已三年こきんみづのごとくすでにさんねん」など云へる詩を作りしは、いささか眉に唾すべきものなれど、竹田ちくでんが同じく長崎より
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
さいはひ師匠ししやうはマア寄席よせへもおなさいません閑人ひまじんでいらつしやる事でげすから、御苦労ごくらうながら三いうしや総代そうだいとして、貴方あなた京都きやうとつてくださるわけにはまゐりませんかと、円朝わたくしたのまれました。
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
取扱とりあつかひ居候得ば遊女いうぢよに付候事は委細に辨へ居候と申にぞ大岡殿しからばかゝいう女文事丁山富事小夜衣の兩人は何人の周旋せわにて何れよりかゝへたるや請人等うけにんとう巨細こさいに申立よと尋問たづねらるゝに文七丁山事は三河國藤川ざい岩井村百姓十兵衞と申實親じつおやはんにて麹町三丁目醫師いし長庵儀は右十兵衞の兄なる由にて受人に相立あひたち召抱めしかゝへ候又妹小夜衣事は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ところかずなりません落語家社会はなしかしやくわいでも、三いうしや頭取とうどり円生ゑんしやう円遊ゑんいうまうしまするには、仮令たとへ落語家社会はなしかしやくわいでも、うか総代そうだいとして一名は京都きやうとのぼせまして、御車みくるまをがませたいものでござりますが
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)