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護摩壇
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ごまだん
ふりがな文庫
“
護摩壇
(
ごまだん
)” の例文
護摩壇
(
ごまだん
)
も、天井裏も、床下も、押入も、一刻(二時間)ばかりで見尽しましたが、竹筒はおろか、小判の
片
(
かけ
)
らも見付かりません。
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
護摩壇
(
ごまだん
)
、
垢離場
(
こりば
)
、懺悔の部屋、小さい無数の礼拝所、数限りない石祠等、広い境内の到る所に、隙間もなく建てられてある。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
峯の
阿闍利
(
あじゃり
)
さまはそのたびにわたくし一家のために
護摩壇
(
ごまだん
)
に坐りながら、一年の災厄を除いてくださるのでございます。
あじゃり
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
それがお豊と同じ時刻に水を浴びて、
護摩壇
(
ごまだん
)
へ戻る時に、ちょうど、この「清姫の帯」を見たのであります。
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
本堂の方は、蜘蛛が巣をはって、それが仏像と仏像との間いちめんにかかり、燕の糞が
護摩壇
(
ごまだん
)
をうずめて、方丈も廊房もすべていいようのないくらいものすごく荒れはてている。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
護摩壇
(
ごまだん
)
に
向
(
むか
)
つて、
髯
(
ひげ
)
髪
(
かみ
)
も
蓬
(
おどろ
)
に、
針
(
はり
)
の
如
(
ごと
)
く
逆立
(
さかだ
)
ち、あばら
骨
(
ぼね
)
白
(
しろ
)
く、
吐
(
つ
)
く
息
(
いき
)
も
黒煙
(
くろけむり
)
の
中
(
なか
)
に、
夜叉
(
やしや
)
羅刹
(
らせつ
)
を
呼
(
よ
)
んで、
逆法
(
ぎやくはふ
)
を
修
(
しゆ
)
する
呪詛
(
のろひ
)
の
僧
(
そう
)
の
挙動
(
ふるまい
)
には
似
(
に
)
べくもない、が、
我
(
われ
)
ながら
銀
(
ぎん
)
の
鍋
(
なべ
)
で、ものを
煮
(
に
)
る
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
人に語るも
畏
(
おそ
)
れありと、焼き捨てようと考えたが、屋敷ではつい人目があって果せず、父の
忌日
(
きじつ
)
に、寺へ持って行って、
密
(
ひそ
)
かに処置を託したところ、寺では
正
(
まさ
)
しく
護摩壇
(
ごまだん
)
で焔にしてはくれたが
茶漬三略
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
護摩壇
(
ごまだん
)
も、天井裏も、床下も、押入れも一刻ばかりで見盡しましたが、竹筒は
愚
(
おろ
)
か、小判の片らも見付かりません。
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
昨夜のあの
護摩壇
(
ごまだん
)
へ行こうとして大師堂の傍まで来たのであったが、不意に火事よという声で振返って見ると、すぐ眼の下の、室町屋のあたりから黒煙が
渦
(
うず
)
をまく。
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
護摩壇
(
ごまだん
)
へ
懺悔
(
ざんげ
)
に行くものは、きっとここの滝へ来て、まず
水垢離
(
みずごり
)
をとるのが習わしでありました。
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
九尺四方
白木
(
しらき
)
の道場の正面には、不動明王の御像を掛けさせ
護摩壇
(
ごまだん
)
を
据
(
す
)
ゑ、
燈明
(
とうみやう
)
供物
(
くもつ
)
を並べ、中程のところに東海坊、白衣に
袈裟
(
けさ
)
を掛け、散らし髮に
兜巾
(
ときん
)
を戴き、揉みに揉んで祈るのです。
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
九尺四方
白木
(
しらき
)
の道場の正面には、不動明王の御像を掛けさせ
護摩壇
(
ごまだん
)
を
据
(
す
)
え、
灯明
(
とうみょう
)
供物
(
くもつ
)
を並べ、中ほどのところに東海坊、白衣に
袈裟
(
けさ
)
を掛け、散らし髪に
兜巾
(
ときん
)
を戴き、
揉
(
も
)
みに揉んで祈るのです。
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「さすがは親分だ。あつしは地獄の三丁目かと思ひましたよ。どうかしたら、閻魔の屋敷の
雪隱
(
せつちん
)
の床下かも知れないと思つて這ひ出すと、眼の前に燃え殘りの
護摩壇
(
ごまだん
)
が見えるぢやありませんか」
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「さすがは親分だ。あっしは地獄の三丁目かと思いましたよ。どうかしたら、
閻魔
(
えんま
)
の屋敷の
雪隠
(
せっちん
)
の床下かも知れないと思って
這
(
は
)
い出すと、眼の前に燃え残りの
護摩壇
(
ごまだん
)
が見えるじゃありませんか」
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「下手人は門前町の文七に違ひありませんよ、親分。あの日道灌山へ行つてゐたことは皆んな知つてゐるし、
護摩壇
(
ごまだん
)
の下に拔け穴のあつたことも、前から知つて居たつて本人が言ふさうですよ」
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
護
常用漢字
小5
部首:⾔
20画
摩
常用漢字
中学
部首:⼿
15画
壇
常用漢字
中学
部首:⼟
16画
“護摩”で始まる語句
護摩
護摩堂
護摩灰
護摩刀
護摩化
護摩祈祷