トップ
>
詫
>
あやま
ふりがな文庫
“
詫
(
あやま
)” の例文
私が悪いことと知りながらした罪に
就
(
つ
)
いて、また
可
(
か
)
なり大きい後悔をしないでは居られませんでした。お歌ちやんに
詫
(
あやま
)
りますと
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
就いては、お前の將來の爲もある事だから、お時へ宛てゝとは言はない、私へ宛てゝ一通
詫
(
あやま
)
り證文を何とでも可いからお書き。
反古
(旧字旧仮名)
/
小山内薫
(著)
この自殺を企てた事については支倉は先に上願書のうちに申訳ありませんと
詫
(
あやま
)
っていた事は書いたが、その後に尚次のような文句があるのだ。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
と圖書より贈った手紙を出しましたから山三郎は開けて見ますと、文章は至って巧みに、亭主が女房に手を突いて
詫
(
あやま
)
るように書いて有ります。
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
小野はどうしても
詫
(
あやま
)
らせなければならぬ。つらく当って詫らせなければならぬ。同時に兄と宗近も詫らせなければならぬ。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
父親が
詫
(
あやま
)
り状を書いたから許されたとか、私がもう仕事をやめて引込むといったとか。いまなお彼らの陰険な手は私のまわりから去っていません。
ますます確りやりましょう
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
もしほんとに僕の方が下等やったら、なんぼでも
詫
(
あやま
)
る。僕はなるべく僕の想像
中
(
あた
)
らんように祈ってる。けど、お前は僕を
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「
詫
(
あやま
)
ってくれといってやしない。で、どうするのさ。約束通り今日は一日附合ってくれるんだろうね」
魔都
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
詫
(
あやま
)
ったりされちゃ私は悲しい。かえって悲しい。師匠師匠、ねえ師匠……昔のやっぱり昔のやかましい師匠にかえっておくんなさい、どうかお願いだ、ねえ師匠お願いなんです
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
自分の
良人
(
ていしゅ
)
が頭を地につけて
詫
(
あやま
)
っても、
肯
(
き
)
かないというて居るのを私はたびたび見ました。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
だが子供のことであるから自分に免じて
寛
(
ゆる
)
してくれ、と武蔵が代って
詫
(
あやま
)
ると、無法者は
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、油断させておいて——とも、思ったが、こんな小僧に、
詫
(
あやま
)
るのも癪であった。
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
三唖は紅葉に引立てられたのだから、腹の中では済まないと思ったろうが、
口不調法
(
くちぶちょうほう
)
の男だからもぞくさして弁解もしなかった、
詫
(
あやま
)
りもしなかった。これが
益々
(
ますます
)
紅葉の気に入らなかった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
捨てようと
云
(
いっ
)
て
固
(
もと
)
より見捨てられる者でない、
左
(
さ
)
ればとて之を導いて
俄
(
にわか
)
に教えようもない、
如何
(
いか
)
に百千年来の
余弊
(
よへい
)
とは
云
(
い
)
いながら、無教育の土百姓が
唯
(
ただ
)
無闇
(
むやみ
)
に人に
詫
(
あやま
)
るばかりなら
宜
(
よろ
)
しいが
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
婆やはわあわあ泣く八っちゃんの脊中を、抱いたまま平手でそっとたたきながら、八っちゃんをなだめたり、僕に何んだか
小言
(
こごと
)
をいい続けていたが僕がどうしても
詫
(
あやま
)
ってやらなかったら、とうとう
碁石を呑んだ八っちゃん
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
其上僕はこんな残酷な事を打ち明けなければ、もう生きてゐる事が出来なくなつた。つまり
我儘
(
わがまゝ
)
です。だから
詫
(
あやま
)
るんです
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
さうしてあの男が自分で気が付いて
詫
(
あやま
)
りに来るまで待てばいゝんだ。それも恐らく長いことぢやないんだから。
私
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
私はそのために一層柴田さんに済まない気がしたのでしたから、時間後に更に
詫
(
あやま
)
らうとしました。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
打たれても蹴られても仕方がない、これは心から
詫
(
あやま
)
ろう。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
私はいつでも堪らなくなつて
詫
(
あやま
)
つて了ふのです。
反古
(旧字旧仮名)
/
小山内薫
(著)
岸本は
詫
(
あやま
)
った。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
その時
親爺
(
おやじ
)
によく
詫
(
あやま
)
らせるが
可
(
い
)
い。もし来ない様だったら、おれの方から行ってよく異見してやると云っています。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いじめたものだから、今夜は
仇
(
かたき
)
を取られるんだよ。己はもうすっかりお嬢様に降参して了ったんだよ。お前も早く
詫
(
あやま
)
って了わないと、非道い目に会わされる。………
少年
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
其時
親爺
(
おやぢ
)
によく
詫
(
あやま
)
らせるが
可
(
い
)
い。もし
来
(
こ
)
ない様だつたら、おれの方から行つてよく異見してやると云つてゐます。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「まあ何いいなさるのんです。わたしこそ
詫
(
あやま
)
らないかなんだのんですが」いいますと
卍
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「そんな事を
為
(
す
)
る気なら始めから心配をしやしない。ただ気の毒だから貴方に
詫
(
あやま
)
るんです」
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
夫は彼女の
枕許
(
まくらもと
)
で彼女が夫の不注意からこう云う大患になったことを
詫
(
あやま
)
りましたが、細君は夫を恨もうともせず、
何処
(
どこ
)
までも生前の愛情を感謝しつつ静かに死んでいきそうにみえました。
途上
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「そんな事を
為
(
す
)
る
気
(
き
)
なら始めから心配をしやしない。たゞ気の毒だから
貴方
(
あなた
)
に
詫
(
あやま
)
るんです」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
今頃どんな善後策が講ぜられているだろう? 姉や兄貴は
勿論
(
もちろん
)
詫
(
あやま
)
りに行けと云う、「あたしは決して詫まりになんか行くもんか。誰か荷物を取って来てくれろ」と、ナオミは
何処
(
どこ
)
までも強気に出る。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「でなければ何も
詫
(
あやま
)
る必要はないじゃないか」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
つまり
我儘
(
わがまま
)
です。だから
詫
(
あやま
)
るんです
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
詫
漢検準1級
部首:⾔
13画
“詫”を含む語句
御詫
詫入
詫言
詫証文
待詫
詫手紙
詫宣
詫状
詫間
詫事
詫住居
詫金
詫磨
詫異
詫火
詫書
詫入申
右詫金
詫住
詫付
...