“詫間”の読み方と例文
読み方割合
たくま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最後に酒場バアへ行ってみると、わが四代目クラブの万能選手、執事兼家僕兼コック兼バアテン兼給仕兼運転手兼その他いろいろの詫間たくまが氷を割ってレモン・スカッシをつくっていた。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この他豊後ぶんご田野長者たのちょうじゃの千町牟田の類、昔話にも例は多く、古くは康永三年の『詫間たくま文書』にも、肥後安富庄の蒲牟田などとあって、久しく用いられていた語であることがわかる。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
長井将監は、都でもずっと自邸に宮の身をお預かりしていた者であり、かつまた、これから宮の遠流先おんるさき——讃岐ノ国詫間たくまの配所——までつつがなく送って行かねばならぬ重任を持つ身だった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)