“花子(はなこ)” の例文
「牛込(うしごめ)の兄(にい)さんだわ。正(しょう)ちゃんたちがボールをしていると私(わたし)がいったら、兄(にい)さんはとんでいったわ。」と、花子(はなこ)さんがいいました。
ボールの行方 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なしお待遊(まちあそ)ばせよと待遇(もてなし)ぶり詞(ことば)滑(なめら)かの人(ひと)とて中々(なか/\)に歸(かへ)しもせず枝(えだ)に枝(えだ)そふ物(もの)がたり花子(はなこ)いとゞ眞面目(まじめ)になりて斯(か)う申(まを)してはを
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
と小声で言って煙草を捨て、靴の先で踏みにじりながら、「支那ではね、乞食の事をホワツと言うのです。花子(はなこ)と書きます。 ...
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
道成寺で、再度の鐘建立が行われ、その供養(くよう)を、白拍子の花子(はなこ)という者が拝みに来る。これは、実のところ、清姫であって、寺僧は、女人禁制を理由として、拒む。
京鹿子娘道成寺 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)
亂(みだ)るゝ心(こゝろ)を流石(さすが)に靜(しづ)めて花子(はなこ)さま仰(おほ)せまだ私(わたし)には呑込(のみこ)めませぬお答(こた)へも何(なに)も追(おつ)てのこと今日(けふ)は先(ま)づお暇(いとま)と立(た)たんとするを
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つぎに、花子(はなこ)が帰(かえ)ってきて、お友(とも)だちのところへゆくのだから、髪(かみ)を結(ゆ)ってくれといいますので、髪(かみ)を結(ゆ)ってやったりしていますと、もう晩方(ばんがた)になりました。
さびしいお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
「正(しょう)ちゃん、ここへきてごらんなさい。ありがなにかはこんでてよ。」と、花子(はなこ)さんがよびました。
ボールの行方 (新字新仮名) / 小川未明(著)
洩(も)るれば花子(はなこ)少(すこ)し笑(ゑ)みを
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
正(しょう)ちゃんは花子(はなこ)さんに、少年(しょうねん)の買(か)ってくれたボールをわたすと、気(き)もちがらくらくとしました。
ボールの行方 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ほんとうだわ、おじさん、あめ屋(や)さんになったの。」と、花子(はなこ)さんもききました。
夏の晩方あった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ああ、象(ぞう)がいいわ。」と、花子(はなこ)さんが、いいました。
夏の晩方あった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)