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線
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いと
ふりがな文庫
“
線
(
いと
)” の例文
「その大だこの
線
(
いと
)
をもっと長く強くして、ニュージーランドのぼくらの学校までとどかせ、できればぼくらのひとりを乗せて、救助をたのむんだ」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
恐ろしい大きな高い巌が
前途
(
ゆくて
)
に横たはつてゐて、あのさきへ行くのか知らんと疑はれるやうな覚束ない路を辿つて行くと、辛うじて其の
岩岨
(
いはそば
)
に
線
(
いと
)
のやうな道が付いて居て
観画談
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
この一堂の
裡
(
うち
)
に
綺羅
(
きら
)
の
香
(
かお
)
りを
嗅
(
か
)
ぎ、和楽の
温
(
あたた
)
かみを吸うて、落ち合うからは、二人の魂は無論の事、
溶
(
と
)
けて流れて、かき鳴らす
箏
(
こと
)
の
線
(
いと
)
の細きうちにも、めぐり合わねばならぬ。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一
(
ひと
)
つ
一
(
ひと
)
つ
黄金
(
こがね
)
白銀
(
しろがね
)
の
線
(
いと
)
に
成
(
な
)
つて、
其
(
そ
)
の
音
(
ね
)
を
伝
(
つた
)
ふるが
如
(
ごと
)
くに
感
(
かん
)
ずる……
思
(
おも
)
ふに
魔神
(
まじん
)
が
対向
(
むかひあ
)
つて、
采
(
さい
)
を
投
(
な
)
げる
響
(
ひゞき
)
であらう……
何
(
なん
)
につけても、
飛騨谷
(
ひだだに
)
第一
(
だいいち
)
の
隠
(
かく
)
れ
場所
(
ばしよ
)
、
近
(
ちか
)
づき
難
(
がた
)
い
魔所
(
ましよ
)
である
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
恐ろしい大きな高い
巌
(
いわ
)
が
前途
(
ゆくて
)
に横たわっていて、あのさきへ行くのか知らんと疑われるような
覚束
(
おぼつか
)
ない路を
辿
(
たど
)
って行くと、
辛
(
かろ
)
うじてその
岩岨
(
いわそば
)
に
線
(
いと
)
のような道が付いていて
観画談
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
「心配ご無用さ、ちゃんと巻きろくろの用意があるよ。これで
線
(
いと
)
は
伸縮自在
(
しんしゅくじざい
)
になる」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
明戸を出はずるる頃、小さき松山の行く手にありて、それにかかれる坂路の
線
(
いと
)
の如くに翠の影の中に入れるさま、何の事はなけれど
繕
(
つくろ
)
わぬ趣ありておもしろく見えければ、寒月子はこれを筆に写す。
知々夫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“線”の意味
《名詞》
(セン)細長く連続するもの。すじ。
(セン)幾何学で、点と点を結ぶ経路。
(セン)輪郭線。
(セン)導線。電線。電話線。
(セン)光線。放射線。
(セン)道路。鉄道やバスなどの路線。
(セン)方針。道筋。
(セン)種類。タイプ。
(セン)可能性。公算。
(セン)対象となるかならないかの境目。区切り。
(セン)水準。質。
(セン)体型や言動から受ける印象。
(出典:Wiktionary)
線
常用漢字
小2
部首:⽷
15画
“線”を含む語句
光線
三味線
曲線
抛物線
導火線
線路
弧線
一線
線描
架空線
線条
地平線
線香
稜線
直線
紐線
三味線弾
横線
無線電信
視線
...