トップ
>
綿銘仙
>
めんめいせん
ふりがな文庫
“
綿銘仙
(
めんめいせん
)” の例文
痩
(
や
)
せ姿の
面
(
めん
)
やうすご味を帯びて、唯
口許
(
くちもと
)
にいひ難き
愛敬
(
あいきょう
)
あり、
綿銘仙
(
めんめいせん
)
の
縞
(
しま
)
がらこまかき
袷
(
あわせ
)
に
木綿
(
もめん
)
がすりの羽織は着たれどうらは定めし
甲斐絹
(
かいき
)
なるべくや
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
惜
(
を
)
しい
女
(
をんな
)
に
服粧
(
みなり
)
が
惡
(
わ
)
るいなど
哄然
(
どつ
)
と
笑
(
わる
)
はれる、
思
(
おも
)
へば
綿銘仙
(
めんめいせん
)
の
糸
(
いと
)
の
寄
(
よ
)
りしに
色
(
いろ
)
の
腿
(
さ
)
めたる
紫
(
むらさき
)
めりんすの
幅
(
はゞ
)
狹
(
せま
)
き
帶
(
おび
)
、八
圓
(
ゑん
)
どりの
等外
(
とうぐわい
)
が
妻
(
つま
)
としては
是
(
こ
)
れより
以上
(
いじやう
)
に
粧
(
よそほ
)
はるべきならねども
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「ふ、ふ、ふ、お前には
綿銘仙
(
めんめいせん
)
の羽織か、
双子
(
ふたご
)
の綿入あたりが相当しているよ、どこのおたんちんが、こんなゾロリとしたお
仕着
(
しきせ
)
を、ほかならぬ金公にかぶせてやる奴があるものか」
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
これをば結び髪に結ひかへさせて
綿銘仙
(
めんめいせん
)
の半天に
襷
(
たすき
)
がけの
水仕業
(
みづしわざ
)
さする事いかにして忍ばるべき、太郎といふ子もあるものなり、一端の怒りに百年の運を取はづして、人には笑はれものとなり
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これをば
結
(
むす
)
び
髮
(
がみ
)
に
結
(
ゆ
)
ひかへさせて
綿銘仙
(
めんめいせん
)
の
半天
(
はんてん
)
に
襷
(
たすき
)
がけの
水仕業
(
みづしわざ
)
さする
事
(
こと
)
いかにして
忍
(
しの
)
ばるべき、
太郎
(
たらう
)
といふ
子
(
こ
)
もあるものなり、一
端
(
たん
)
の
怒
(
いか
)
りに百
年
(
ねん
)
の
運
(
うん
)
を
取
(
とり
)
はづして、
人
(
ひと
)
には
笑
(
わら
)
はれものとなり
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
綿
常用漢字
小5
部首:⽷
14画
銘
常用漢字
中学
部首:⾦
14画
仙
常用漢字
中学
部首:⼈
5画
“綿”で始まる語句
綿
綿入
綿々
綿密
綿貫
綿衣
綿服
綿津見
綿屑
綿帽子