“綿衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わたいれ55.6%
ぬのこ22.2%
どてら11.1%
わたごろも11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男は手織り縞の綿衣(わたいれ)をきて、鉄色木綿の石持(こくもち)の羽織をかさねていた。履物はどうしてしまったのか、彼は跣足(はだし)であった。
半七捕物帳:28 雪達磨 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
昔は金瓶楼(きんべいろう)の小太夫(こだゆう)といわれた蘿月の恋女房は、綿衣(ぬのこ)の襟元(えりもと)に手拭(てぬぐい)をかけ白粉焼(おしろいや)けのした皺(しわ)の多い顔に一ぱいの日を受けて
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
甚「彼(あ)の肉を食うと綿衣(どてら)一枚(いちめえ)違うというから半纒(はんてん)を質に置いてしまったが、オウ、滅法寒くなったから当てにゃアならねえぜ、本当に冗談じゃアねえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
皆は思い思いの作務衣(さむえ)を着て、裏山へ分け入った。ぼろぼろになった麻衣(あさごろも)を着ているものもいた。袖のない綿衣(わたごろも)を着ている者もあった。雲水たちの顔が変っているように、銘々の作務衣も変っていた。
仇討三態 (新字新仮名) / 菊池寛(著)