“ぬのこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
布子94.2%
綿衣2.9%
布衣1.4%
綿子1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくてもあられねばつまたる羽織はおりをつとくびをつゝみてかゝへ、世息せがれ布子ぬのこぬぎて父の死骸しがいうでをそへてなみだながらにつゝみ脊負せおはんとする時
むかし金瓶楼きんぺいろう小太夫こだいふはれた蘿月らげつの恋女房は、綿衣ぬのこ襟元えりもと手拭てぬぐひをかけ白粉焼おしろいやけのしたしわの多い顔に一ぱいのを受けて
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
結城木綿の二枚布衣ぬのこに西川縞の羽織を着て、盲縞の腹掛股引に白足袋という拵えで新しい麻裏草履をつッかけ、何所どこで奢って来たか笹折さゝおり
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わしをかしらにたくさんの子を貧窮の中にお育てなされ、子を育てることと、貧苦を切り抜けることのほかには、冬の綿子ぬのこ、夏の小袖一枚、自分の身にする楽しみやお生活くらし
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)