トップ
>
瞑
>
ふさ
ふりがな文庫
“
瞑
(
ふさ
)” の例文
眼を
瞑
(
ふさ
)
ぎいし十兵衛は、その時例の
濁声
(
だみごえ
)
出し、
喧
(
やかま
)
しいわお浪、黙っていよ、
我
(
おれ
)
の話しの邪魔になる、親方様聞いて下され。
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
陶器師
(
すえものし
)
は返事をしなかった。ゆるゆると彼は寝そべった。右手を敷いて枕とし、左手を脇腹へ自然に置き、唇を閉じ眼を
瞑
(
ふさ
)
ぎ、
寂然
(
せきぜん
)
として聞いていた。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
然
(
さ
)
うした
身
(
み
)
にも、
生命
(
いのち
)
の
惜
(
をし
)
さに、
言
(
い
)
はれた
通
(
とほ
)
りに
目
(
め
)
を
瞑
(
ふさ
)
ぎました
後
(
あと
)
は、
裾
(
すそ
)
が
渦
(
うづ
)
のやうに
足
(
あし
)
に
煽
(
あふ
)
つて
搦
(
から
)
みつきますのと、
兩方
(
りやうはう
)
の
耳
(
みゝ
)
が
風
(
かぜ
)
に
當
(
あた
)
つて、
飄々
(
へう/\
)
と
鳴
(
な
)
りましたのばかりを
覺
(
おぼ
)
えて
居
(
を
)
ります。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
眼
(
め
)
を
瞑
(
ふさ
)
げば
生憎
(
あいにく
)
にお辰の面影あり/\と、涙さしぐみて、
分疏
(
いいわけ
)
したき風情、
何処
(
どこ
)
に憎い所なし。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
お蔦 そんなら、……でも、
可恐
(
こわ
)
いから、目を
瞑
(
ふさ
)
いで。
湯島の境内
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
一刀
(
いっとう
)
削
(
けずり
)
ては
暫
(
しばら
)
く
茫然
(
ぼうぜん
)
と
眼
(
め
)
を
瞑
(
ふさ
)
げば
花漬
(
はなづけ
)
めせと
矯音
(
きょうおん
)
を
洩
(
もら
)
す口元の愛らしき
工合
(
ぐあい
)
、オヽそれ/\と影を
促
(
とら
)
えて
再
(
また
)
一
(
ひ
)
ト
刀
(
かたな
)
、一ト
鑿
(
のみ
)
突いては跡ずさりして
眺
(
なが
)
めながら、幾日の恩愛
扶
(
たす
)
けられたり扶けたり
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
瞑
漢検1級
部首:⽬
15画
“瞑”を含む語句
瞑想
瞑目
押瞑
瞑眩
瞑想者
瞑想曲
瞑想家
瞑想的
瞑々
瞑目沈思
晦瞑
沈思瞑目
瞑黙
瞑照燐火
瞑氛
瞑朦
佇立瞑目
趺坐瞑目
瞑想癖
瞑想幽思
...