“晦瞑”の読み方と例文
読み方割合
かいめい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銀河の星の数ほど、隅田川にあつまった涼み船の灯を、一瞬に吹き荒らして、晦瞑かいめいの濁流としてしまったあの夜の嵐は怖ろしかった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山頂の天地晦瞑かいめい雪嵐ゆきあらしの中で二冬をすごし、やっと研究装置を完成した助教授のI君は、手塩にかけた器械の無惨な姿を見て、ぼろぼろと涙をこぼしたそうである。
硝子を破る者 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
「またぞろ天地晦瞑かいめい、雷鳴、稲妻、竜巻、颶風ぐふうというわけですな!」