白状はくじょう)” の例文
おまえが、いけないといわれていたとびらをあけたことを白状はくじょうすれば、赤ちゃんもかえしてあげますし、したもうごくようにしてあげましょう。
わたしたちはおまえが死んだものと思っていたが、つい三つきまえ、このぬすんだ女が死んでね。死にぎわにわたしに悪事を白状はくじょうしたのだ。
「ホーベス! 海へびたちの昨夜の作戦は破れたが、この後かれらはいかなる作戦をとるか、知っているかぎり白状はくじょうしろ」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
そこで、日東映画館の前に、待ちぶせして、きみが車をおりて、映画館へはいっていくとすぐ、運転手をとらえて、なにもかも、白状はくじょうさせてしまった。
鉄人Q (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「うむ、お城のご普請中ふしんちゅうをつけこんで、雑多ざったなやつがまぎれこむようすじゃ。びしびしとめつけて白状はくじょうさせい」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われは、いつかこのまちへきた乞食こじき子供こどもじゃないか、ふといやつだ。どこからそんな品物しなものぬすんできた。さあ白状はくじょうしてしまえ。みなその品物しなものをここへおいてゆけ。
黒い旗物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして少年の方をむくと急にこわい顔をして「おい、もうだめだぞ。船長さんが目ききをした結果、おまえの切符は、にせ切符ときまった。さあ、白状はくじょうせい!」
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そういって盗人ぬすびとのかしらはいままでしてたわるいことをみな白状はくじょうしてしまいました。そしておしまいに
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
小町 まだ強情ごうじょうを張るつもりなのですか? さあ、正直に白状はくじょうしておしまいなさい。
二人小町 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「ほほほ、お気の毒だったねえ。だからさ、だから責められないうちに白状はくじょうおしよ」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
其れから懐中して居た短刀をぬいて、白状はくじょうするならゆるす、うそくなら命をもらうからそう思え、とかゝりますと、妻は血相を変えて、全く主人に無理されて一度済まぬ事をした、と云います。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「たたいたぐらいでは白状はくじょうしませんよ。かまうでにしておやんなさい。」
和尚さんと小僧 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ハイ、白状はくじょういたします。実はわたくしが殿様の名刀をぬすんだものでございます。名高いうらないの先生がうらなうということをきいて、どんなものかと思って、今までここにしのんでいたのでございます。
とんまの六兵衛 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
わたしもやはり砂糖入りのぶどう酒が好きだということを白状はくじょうしなければならない。それにわたしはたいへんはらっていた。
「おまえの心は、まだとけないの。おまえが、いけないといわれていたとびらをあけたと白状はくじょうしさえすれば、ふたりのぼうやはかえしてあげるんですよ。」
「どっちがばかか、おれがしょうじきに白状はくじょうしたのも知らないで……いまに見ろ退校させれるから」
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
その骨折りにめんじて白状はくじょうしてやろう。いかにもおれは、きみのこわがっている二十面相だよ。
少年探偵団 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「よし、よく白状はくじょういたした。おお殿とのさま。ただいまのことばをお聞きなされましたか」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうだ。ちゃんと、当ったろう。当ったら、すなおに、日本人ですと白状はくじょうしろ」
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「そらごらんなさい、和尚おしょうさん。とうとう白状はくじょうしましたよ。」
和尚さんと小僧 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
わしはこんなことを白状はくじょうするつもりじゃありませんでした。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
わたしはなにも白状はくじょうすることがないと言おうとしたが、そう言うと巡査じゅんさをおこらせるだろうと思って、なにも言わなかった。
(せめてぬまえに、あたしがとびらをあけましたと白状はくじょうすることができたら、どんなにうれしいかしれない。)
「あなたは、うそつきの人間ですね。本当の人間じゃないんですね。あなたは二十年前か十五年前の人間で、こっそりこの世界に忍びこんで来たんでしょう。どうです、ちゃんと当ったでしょう。白状はくじょうなさい」
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
わたしは自分がであることをはじに思った——往来おうらいで拾われた子どもだということを白状はくじょうすることをはじに思った。
これはいかにももっともな忠告ちゅうこくであったが、わたしはもうこれまでと同じに精神せいしんを打ちこんで歌を歌わなくなったことを白状はくじょうしなければならない。