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畦畔
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くろ
後の
田圃では、
水こけの
惡い
田には
降つてる
内から
雪は
溶けつゝあつたので、
畦畔が
殊更に
白い
線を
描いて
目に
立た。
青田の
畦畔には
處々に
萱草が
開いて、
田の
草を
掻くとては
村落の
少女が
赤い
帶を
暑い
日に
燃やさない
日でも、
萎んでは
開いて
朱杯の
如く
點々と
耕地を
彩るのである。
田が
凡て
植ゑ
畢つた
時には
畦畔にも
短い
草が
生えて
居て
土の
黒い
部分が
何處にも
見えなく
成る。
自然は
始めて
自己の
滿足を
得た
樣にからりと
快よい
空を
拭うて
暑い
日の
光を
投げ
掛ける。
“畦畔”の意味
《名詞》
畦 畔(けいはん)
(農業) あぜのこと。
(不動産) 1.の用途に利用する土地のこと。既にその用途に利用されることがなくなっているものも含む。日本では、登記されてないために所有者が不明確なことがある。
(出典:Wiktionary)