“畦塗”の読み方と例文
読み方割合
あぜぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本の稲作作業の中において、畦塗あぜぬ底堅そこがために格別の注意を払うのは、事によると以前もっと南方の低地にあって、降雨をただ一つの力にしていた余習かも知れない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
木の実で熟するものには青梅、あんずなどある中に、ことに伊之助に時を感じさせるのは、もはや畦塗あぜぬりのできたと聞く田圃たんぼ道から幼い子供らの見つけて来る木いちごであった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)