トップ
>
燒野
>
やけの
ふりがな文庫
“
燒野
(
やけの
)” の例文
新字:
焼野
思ふ事
貴賤
(
きせん
)
上下の
差別
(
さべつ
)
はなきものにて
俚諺
(
ことわざ
)
にも
燒野
(
やけの
)
の
雉子
(
きゞす
)
夜
(
よる
)
の
鶴
(
つる
)
といひて
鳥類
(
てうるゐ
)
さへ親子の
恩愛
(
おんあい
)
には
變
(
かはり
)
なし
忝
(
かたじけ
)
なくも將軍家には天一坊は
實
(
じつ
)
の御
愛息
(
あいそく
)
と
思召
(
おぼしめさ
)
ばこそ
斯
(
かく
)
御心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
手早
(
てばや
)
く
取
(
と
)
りてお
忘
(
わす
)
れ
遊
(
あそ
)
ばしたかと
取
(
とり
)
すがりて
啼
(
な
)
く
音
(
ね
)
に
知
(
し
)
るゝ
燒野
(
やけの
)
の
雉子
(
きゞす
)
我子
(
わがこ
)
ならねど
繋
(
つな
)
がる
縁
(
えん
)
とて
母
(
はゝ
)
は
女
(
をんな
)
の
心
(
こゝろ
)
も
弱
(
よわ
)
くオヽお
高
(
たか
)
か
否
(
いな
)
お
高
(
たか
)
どのか
何
(
なん
)
として
此樣
(
このやう
)
な
處
(
ところ
)
へ
何
(
ど
)
う
尋
(
たづ
)
ねて
知
(
し
)
れましたとおろ/\
涙
(
なみだ
)
の
聲
(
こゑ
)
きゝ
附
(
つ
)
けてや
膝行出
(
いざりい
)
づる
儀右衞門
(
ぎゑもん
)
はくぼみし
眼
(
め
)
にキツと
睨
(
にら
)
みてコレ
何
(
なに
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
飮
(
のみ
)
ねといと
信實
(
まめやか
)
に
看病
(
みとり
)
なせども今ははや
臨終
(
いまは
)
の近く見えければ
夫婦
(
ふうふ
)
親子の別れの
悲
(
かな
)
しさ同じ涙にふし
芝
(
しば
)
の
起
(
おこ
)
る日もなき
燒野
(
やけの
)
の
雉子
(
きゞす
)
孤子
(
みなしご
)
になる
稚兒
(
をさなご
)
より
捨
(
すて
)
て
行
(
ゆく
)
身
(
み
)
の
親心
(
おやごころ
)
重
(
おも
)
き
枕
(
まくら
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
夫
生
(
いき
)
とし生る物子を愛せざるはなし
燒野
(
やけの
)
の
雉子
(
きゞす
)
夜
(
よる
)
の
鶴
(
つる
)
皆子を思ふが故に其身の
危
(
あやふ
)
きをも
顧
(
かへり
)
みず
況
(
いは
)
んや萬物の
靈
(
れい
)
たる
人間界
(
にんげんかい
)
に於てをや然るに情け無くも吉兵衞は妻の死去せしより身代を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
燒
部首:⽕
16画
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
“燒野”で始まる語句
燒野原