海里かいり)” の例文
勿論もちろん電光艇でんくわうていには試運轉式しうんてんしきとき積入つみいれた發動藥液はつどうやくえきが、いま多少たせうのこつてるが、ていのこつてけでは、一千海里かいり以上いじやう進航しんこうするにらぬほど
種子島の西南三二海里かいり、面積は五○○平方キロ、島形は、円くほとんど出入なき水平的肢節。島の中央には、九州地方第一の高山、宮の浦岳、一九三五メートルそびえる。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
毛唐が真似して作っても乗る奴が一匹も居る気遣いがないし、防禦ぼうぎょの方法が全く無いんだからね。時速百二十ノット、航続距離二万海里かいりと云ったら大抵わかるだろう。その動力が問題なんだからね。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
船長閣下せんちやうかくか越權えつけんながら報告ほうこくします、本船ほんせん左舷さげん後方こうほう、三海里かいりばかりへだゝつた海上かいじやうあたつて一個いつこ難破船なんぱせんがありますぞ。
其時そのとき先刻せんこく白色巡洋艦はくしよくじゆんやうかんすで輕氣球けいきゝゆうこと海里かいりばかり海上かいじやうすゝんでたのでふね全體ぜんたいごとえる、いましも、ふとその「ガーフ」の軍艦旗ぐんかんきみとめた武村兵曹たけむらへいそう