油絵あぶらえ)” の例文
旧字:油繪
しかも、そのまどからは、これまでられなかったもりや、電信柱でんしんばしらや、とおくのたか煙突えんとつまでが、さながら、油絵あぶらえるようににうつったのです。
時計と窓の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこにはけないおうきな油絵あぶらえなどが、まどぎわにてかけてあつたりして、大入道おうにうどうのR国人こくじんが、この作者さくしやについて、意味いみについて説明せつめいしてくれたりしたが
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
あちらのかべに、うみえがいた、油絵あぶらえがかかっていました。しろとりが、なみうえんでいました。正吉しょうきちくんは、どこかでたような景色けしきだとおもいました。
少年と秋の日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いらっしゃいまし。」と、老人ろうじん丁寧ていねいあたまげました。わたしはその油絵あぶらえまえちかって、じっとていました。
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
どちらかといえば、わたしは、ふかくわかりもしないくせに、多趣味たしゅみのほうです。あるとき、まちあるいていて、骨董屋こっとうやまえとおって、だれがえがいたのか、静物せいぶつ油絵あぶらえがありました。
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたし宝石ほうせきはなしだけに、油絵あぶらえからはなして、そのほうにられていたのです。
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)