“あぶらえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
油画71.4%
油絵28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妹さんだって油画あぶらえかきだわ。みんな阿母さん系統なわけなのよ。それにしても私にかぶさって来るあの人たちの雰囲気ふんいきはいいとはいえないわ。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
浮絵の名所絵に写生の技を熟練せしめたるのち、寛政八年頃より司馬江漢しばこうかんにつきて西洋油画あぶらえの画風を研究し、これに自家特有の技術を加へて北斎一流の山水をつくりいだせり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
あちらのかべに、うみえがいた、油絵あぶらえがかかっていました。しろとりが、なみうえんでいました。正吉しょうきちくんは、どこかでたような景色けしきだとおもいました。
少年と秋の日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いらっしゃいまし。」と、老人ろうじん丁寧ていねいあたまげました。わたしはその油絵あぶらえまえちかって、じっとていました。
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)