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民子
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たみこ
ふりがな文庫
“
民子
(
たみこ
)” の例文
夫婦
(
ふうふ
)
はこれに
刎起
(
はねお
)
きたが、
左右
(
さいう
)
から
民子
(
たみこ
)
を
圍
(
かこ
)
つて、
三人
(
さんにん
)
六
(
むつ
)
の
目
(
め
)
を
注
(
そゝ
)
ぐと、
小暗
(
をぐら
)
き
方
(
かた
)
に
蹲
(
うづくま
)
つたのは、
何
(
なに
)
ものかこれ
唯
(
たゞ
)
一
羽
(
は
)
の
雁
(
かり
)
なのである。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
父は旅行、母は買物、兄は散歩といふわけで、珍しく
民子
(
たみこ
)
一人が、縁側で日向ぼつこをしてゐるところへ、取次も乞はず、義一がのつそり庭伝ひにはひつて来た。
花問答
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
その
後
(
ご
)
自分も
注意
(
ちゅうい
)
し家のものの話にも注意してみると、花前はかならず一度ぐらいずつ民子をだいてみる。
民子
(
たみこ
)
もますます
花前
(
はなまえ
)
、花前といってへやへ
遊
(
あそ
)
びにゆく。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
狂
(
くる
)
ひまつはり、
搦
(
から
)
まつて、
民子
(
たみこ
)
の
膚
(
はだ
)
を
蔽
(
おほ
)
うたのは、
鳥
(
とり
)
ながらも
心
(
こゝろ
)
ありけむ、
民子
(
たみこ
)
の
雪車
(
そり
)
のあとを
慕
(
した
)
うて、
大空
(
おほぞら
)
を
渡
(
わた
)
つて
來
(
き
)
た
雁
(
かり
)
であつた。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
花前は、けさ
民子
(
たみこ
)
をだいてしばらくあるいておった。細君はもちろん、
若衆
(
わかしゅう
)
をはじめ
下女
(
げじょ
)
までいっせいにふしぎがったとの話である。それは
実際
(
じっさい
)
ふしぎに
相違
(
そうい
)
ない。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
▼ もっと見る
其
(
そ
)
の
鐵
(
てつ
)
の
如
(
ごと
)
き
健脚
(
けんきやく
)
も、
雪
(
ゆき
)
を
踏
(
ふ
)
んではとぼ/\しながら、
前
(
まへ
)
へ
立
(
た
)
つて
足
(
あし
)
あとを
印
(
いん
)
して
上
(
のぼ
)
る、
民子
(
たみこ
)
はあとから
傍目
(
わきめ
)
も
觸
(
ふ
)
らず、
攀
(
よ
)
ぢ
上
(
のぼ
)
る
心細
(
こゝろぼそ
)
さ。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
自分が牛舎の流しを出て台所へあがり奥へ通ったうちに梅子とお手伝いは夕食のしたくにせわしく、雪子もお児もうろうろ遊んでいた、
民子
(
たみこ
)
も
秋子
(
あきこ
)
もぶらんこに遊んでいた。
奈々子
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
民
常用漢字
小4
部首:⽒
5画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“民”で始まる語句
民
民顕
民衆
民家
民草
民間
民族
民謡
民主主義
民弥