-
トップ
>
-
武裝
>
-
ぶさう
武裝せる
幾多の
海賊輩は
手に/\
劔戟を
振翳しつゝ、
彼方の
甲板から
此方へ
乘移り、
互に
血汐を
流して
勝敗を
爭ふのであるから、
海賊勝てば
其後の
悲慘なる
光景は
言ふ
迄もないが
何事をか
記すのです、——
勿論、
武裝のまゝでありました。
屏風岩の
上を二十ヤードばかり
進むと、
正面に
壁のやうに
屹立つたる
大巖石の
中央に、
一個の
鐵門があつて、
其鐵門の
前には、
武裝せる
當番の
水兵が
嚴肅に
立つて
居つたが、
大佐等の
姿を
見るより