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歎
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かこ
ふりがな文庫
“
歎
(
かこ
)” の例文
我身
(
わがみ
)
の因果を
歎
(
かこ
)
ち、黒髪をたち切って、生涯を尼法師で暮す心を示したお若の胸中を察します伯父は、一層に
不愍
(
ふびん
)
が増して参り、あゝ可愛そうだ
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
吹通
(
ふきとほ
)
しの
風
(
かぜ
)
砂
(
すな
)
を
捲
(
ま
)
きて、
雪駄
(
せつた
)
ちやら/\と
人
(
ひと
)
の
通
(
とほ
)
る、
此方
(
こなた
)
は
裾端折
(
すそはしをり
)
の
然
(
しか
)
も
穿物
(
はきもの
)
の
泥
(
どろ
)
、
二
(
に
)
の
字
(
じ
)
ならぬ
奧山住
(
おくやまずみ
)
の
足痕
(
あしあと
)
を、
白晝
(
はくちう
)
に
印
(
いん
)
するが
極
(
きまり
)
惡
(
わる
)
しなど
歎
(
かこ
)
つ。
森の紫陽花
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
花に言わすれば、
誠
(
まこと
)
に
迷惑至極
(
めいわくしごく
)
と
歎
(
かこ
)
つであろう。花のために、
一掬
(
いっきく
)
の涙があってもよいではないか。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
我身の薄命を
歎
(
かこ
)
ち、「何処かの人」が親を
蔑
(
ないがし
)
ろにしてさらにいうことを用いず、
何時
(
いつ
)
身を
極
(
き
)
めるという考も無いとて、苦情をならべ出すと、娘の親は失礼な、なにこの
娘
(
こ
)
の
姿色
(
きりょう
)
なら
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
されどひたすらに妾との別れを悲しみ、
娑婆
(
しゃば
)
に出でて再び
餓
(
うえ
)
に泣かんよりは、今少し重き罪を犯し、いつまでもあなた様のお
側
(
そば
)
にてお世話になりたしなど、心も狂おしう打ち
歎
(
かこ
)
つなりき。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
▼ もっと見る
わび人は世をひたすらにかこつかな世はまた我をいかに
歎
(
かこ
)
たん
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
談話
(
だんわ
)
の
次手
(
ついで
)
に松川が塾の荒涼たるを
歎
(
かこ
)
ちしより、予は前日藪を
検
(
けん
)
せし
一切
(
いつさい
)
を物語らむと、「実は……」と
僅
(
わづか
)
に
言懸
(
いひか
)
けける、
正
(
まさ
)
に其時、
啾々
(
しう/\
)
たる女の
泣声
(
なきごえ
)
、針の穴をも通らむず糸より細く聞えにき。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
歎
漢検準1級
部首:⽋
15画
“歎”を含む語句
歎息
愁歎
悲歎
嗟歎
歎悲
御歎
歎願
驚歎
讃歎
浩歎
歎賞
歎異鈔
大歎息
御愁歎
長歎息
歎願書
哀歎
感歎
慨歎
詠歎
...