橢圓形だゑんけい)” の例文
新字:橢円形
橢圓形だゑんけいの部の周縁にの如き凹みの存するとの二つに由つてかんがふればおそらくは獸の皮なりしならんと思はる縁の部のみはぬのにて作りしものも有りしにや
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
といふがはやいか、ケンドンにはふした、卷煙草まきたばこは、ツツツと橢圓形だゑんけいなが中空なかぞら流星りうせいごといたが、𤏋ぱつ火花ひばなつて、あをくしてくろみづうへみだれてちた。
三尺角拾遺:(木精) (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
入口いりくちそと軒下のきした橢圓形だゑんけい据風呂すゑぶろがあつて十二三の少年せうねんはひつるのが最初さいしよ自分じぶん注意ちゆういいた。この少年せうねんけた脊中せなかばかり此方こちらけてけつして人車じんしやはうない。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
てい上部艇首じやうぶていしゆかたくらゐして、一個いつこ橢圓形だゑんけい觀外塔くわんぐわいたふもうけられて、塔上たふじやうには、一本いつぽん信號檣しんがうマストほかには何物なにものく、その一端いつたんには自動開閉じどうかいへい鐵扉てつぴもうけられて、ていまさ海底かいていしづまんとするや