トップ
>
木鉢
>
きばち
ふりがな文庫
“
木鉢
(
きばち
)” の例文
突然バタバタと
雀
(
すずめ
)
が二羽、すぐそばへとびおりで来た。そして石の上に置かれた、良寛さんの
木鉢
(
きばち
)
のふちに、ひよいひよいととびうつつた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
「お
木鉢
(
きばち
)
をこしらえてるの」と、男の子が返事をしました、「ぼうやが大きくなったら、このお木鉢でおとうちゃんとおかあちゃんに食べさせたげる」
としよりのお祖父さんと孫
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
囲炉裏
(
ゐろり
)
は五尺あまり、
深
(
ふか
)
さは
灰
(
はひ
)
まで二尺もあるべし、
薪
(
たきゞ
)
多
(
おほ
)
き所にて
大火
(
おほび
)
を
焼
(
た
)
くゆゑ也。家にかちたるものは
木鉢
(
きばち
)
の大なるが三ツ四ツあり、所にて作るゆゑ也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
立ち並ぶ仮屋に売り声やかましくどよんで、
臼
(
うす
)
、
木鉢
(
きばち
)
、
手桶
(
ておけ
)
などの市物が、真新しい白さを見せている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
姫
(
ひい
)
さんがふしぎに
思
(
おも
)
っているうちに、おかあさんは、かまわずその上にまた、
姫
(
ひい
)
さんの
体
(
からだ
)
のかくれるほどの大きな
漆
(
うるし
)
ぬりの
木鉢
(
きばち
)
を、すっぽりかぶせてしまいました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
耕平は、さっき
頬
(
ほ
)
っぺたの光るくらゐご飯を沢山喰べましたので、まったく
嬉
(
うれ
)
しがって赤くなって、ふうふう息をつきながら、大きな
木鉢
(
きばち
)
へ葡萄のつぶをパチャパチャむしってゐます。
葡萄水
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
パイというお菓子は
素人
(
しろうと
)
にむずかしいものですが
饂飩
(
うどん
)
やお
蕎麦
(
そば
)
を打つ人には
直
(
じ
)
きに覚えられます。やっぱり
木鉢
(
きばち
)
と
展
(
の
)
し
板
(
いた
)
と展し棒を使うので、上等にすると石の展し板が熱を持たないで良いのです。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
径には砂がかきならされていて、両側には
木鉢
(
きばち
)
の
橙樹
(
だいだい
)
が並んでいた。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
卓子掛
(
テーブルかけ
)
のない大きな食卓の列の上には、
金
(
きん
)
の
蒔絵
(
まきえ
)
のある色塗りの
木鉢
(
きばち
)
がそれぞれ幾つかずつ置かれて、その中に水っぽい
黍粥
(
きびがゆ
)
が盛ってあった。患者達は長い腰掛に坐った。黒パンが一片ずつ配られた。
紅い花
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
木鉢
(
きばち
)
や
杓子
(
しゃもじ
)
を始め
胡桃
(
くるみ
)
の一枚皮で出来た
箕
(
み
)
や、山芝で編んだ「びく」即ち背負袋や、
科
(
しな
)
の木の皮の
蓑
(
みの
)
など、いずれもこの土地あってのものであります。日本の民具を語るよい例となるでありましょう。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
(たれむしろをする事
堂上
(
だうしやう
)
にもありて古画にもあまた見えたる古風なり)勝手の方には日用の
器
(
うつは
)
あまたとりちらしたるなかに、こゝにも
木鉢
(
きばち
)
三ツ四ツあり、
囲炉裏
(
ゐろり
)
はれいの大きく
深
(
ふか
)
きの也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
○秋山の産物、
木鉢
(
きばち
)
まげ物るゐ山をしきすげ
縄
(
なは
)
板るゐ也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
鉢
常用漢字
中学
部首:⾦
13画
“木”で始まる語句
木
木立
木綿
木偶
木枯
木乃伊
木蔭
木履
木精
木樵