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昼寐
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ひるね
ふりがな文庫
“
昼寐
(
ひるね
)” の例文
それでは今日限り
昼寐
(
ひるね
)
をやめて、活動の割前が払へるかと云ふと、それは困難である。自分は今活動の中心に立つてゐる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
昼寐
(
ひるね
)
の夜具を敷きながら墓地の方を見下すと、いつも落葉に埋れたまま打棄ててある古びた墓も今日は奇麗に掃除されて、花や線香が供えられている。
吾妻橋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
家には妻いぎたなく
昼寐
(
ひるね
)
の夢まだ覚めやらず、
懐
(
ふところ
)
にも背にも
幼稚
(
おさな
)
き子ら二人ばかりも横竪に
並臥
(
なみふ
)
したり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
昼寐
(
ひるね
)
するともなく
椅子
(
いす
)
に
深々
(
ふかぶか
)
と
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
昼寐
(
ひるね
)
の
夜具
(
やぐ
)
を
敷
(
し
)
きながら
墓地
(
ぼち
)
の
方
(
はう
)
を
見下
(
みおろ
)
すと、いつも
落葉
(
おちば
)
に
埋
(
うづも
)
れたまゝ
打棄
(
うちす
)
てゝある
古
(
ふる
)
びた
墓
(
はか
)
も
今日
(
けふ
)
は
奇麗
(
きれい
)
に
掃除
(
さうぢ
)
されて、
花
(
はな
)
や
線香
(
せんかう
)
が
供
(
そな
)
へられてゐる。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
▼ もっと見る
その頃の健三は
宅
(
うち
)
へ帰ると甚しい
倦怠
(
けんたい
)
を感じた。ただ仕事をした結果とばかりは考えられないこの疲労が、一層彼を出不精にした。彼はよく
昼寐
(
ひるね
)
をした。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
かびの
香
(
か
)
に
昼寐
(
ひるね
)
してをり山の坊
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
此劇烈な活動そのものが
取
(
と
)
りも直さず現実世界だとすると、自分が今日迄の生活は現実世界に毫も接触してゐない事になる。洞※峠で
昼寐
(
ひるね
)
をしたと同然である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
主人
(
あるじ
)
はいつぞや怪しき
昼寐
(
ひるね
)
の夢から引込んだ風邪の
床
(
とこ
)
に
今宵
(
こよい
)
もまだ
枕
(
まくら
)
についたまま、
相
(
あい
)
も変らずおのが
戯作
(
げさく
)
のあれこれをば
彼方
(
かなた
)
を一、二枚
此方
(
こなた
)
を二、三枚と読返していた折から
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
昼寐
(
ひるね
)
して花半日を
無駄
(
むだ
)
にせし
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
「今
時分
(
じぶん
)
が丁度訪問に
好
(
い
)
い刻限だらう。
君
(
きみ
)
、又
昼寐
(
ひるね
)
をしたな。どうも職業のない人間は、惰弱で
不可
(
いか
)
ん。君は一体何の
為
(
ため
)
に
生
(
うま
)
れて
来
(
き
)
たのだつたかね」と云つて、寺尾は
麦藁
(
むぎわら
)
帽で
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
諸子会す
主
(
あるじ
)
の
昼寐
(
ひるね
)
まだ
覚
(
さ
)
めず
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
我生の今日の
昼寐
(
ひるね
)
も一大事
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
昼寐
(
ひるね
)
せる妻も
叱
(
しか
)
らず
小商
(
こあきない
)
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
昼
常用漢字
小2
部首:⽇
9画
寐
漢検1級
部首:⼧
12画
“昼”で始まる語句
昼
昼間
昼飯
昼食
昼寝
昼過
昼餉
昼夜
昼日中
昼餐