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日暮里
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につぽり
ふりがな文庫
“
日暮里
(
につぽり
)” の例文
角海老
(
かどえび
)
が時計の響きもそゞろ哀れの音を傳へるやうに成れば、四季絶間なき
日暮里
(
につぽり
)
の火の光りも彼れが人を燒く烟りかとうら悲しく
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
汽車
(
きしや
)
は
志
(
こゝろざ
)
す
人
(
ひと
)
をのせて、
陸奥
(
みちのく
)
をさして
下
(
くだ
)
り
行
(
ゆ
)
く——
早
(
は
)
や
暮
(
く
)
れかゝる
日暮里
(
につぽり
)
のあたり、
森
(
もり
)
の
下闇
(
したやみ
)
に、
遅桜
(
おそざくら
)
の
散
(
ち
)
るかと
見
(
み
)
たのは、
夕靄
(
ゆふもや
)
の
空
(
そら
)
が
葉
(
は
)
に
刻
(
きざ
)
まれてちら/\と
映
(
うつ
)
るのであつた。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夜
(
よる
)
また円月堂の月見橋のほとりに至れば、東京の火災
愈
(
いよいよ
)
猛に、一望大いなる
熔鉱炉
(
ようくわうろ
)
を見るが如し。
田端
(
たばた
)
、
日暮里
(
につぽり
)
、
渡辺町等
(
わたなべちやうとう
)
の人人、路上に
椅子
(
いす
)
を据ゑ畳を敷き、
屋外
(
をくぐわい
)
に眠らとするもの少からず。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
角海老
(
かどゑび
)
が時計の響きもそぞろ哀れの
音
(
ね
)
を伝へるやうに成れば、四季絶間なき
日暮里
(
につぽり
)
の火の光りもあれが人を焼く
烟
(
けぶ
)
りかとうら悲しく
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
……
石頭
(
いしあたま
)
に
角
(
かど
)
のある、
大出額
(
おほおでこ
)
で、
口
(
くち
)
を
逆
(
さかさ
)
のへの
字
(
じ
)
に、
饒舌
(
おしやべり
)
をムツと
揉堪
(
もみこた
)
へ、
横撫
(
よこな
)
でが
癖
(
くせ
)
の
鼻頭
(
はなさき
)
をひこつかせて、こいつ、
日暮里
(
につぽり
)
の
煙
(
けむり
)
より、
何處
(
どこ
)
かの
鰻
(
うなぎ
)
を
嗅
(
か
)
ぎさうな、
團栗眼
(
どんぐりまなこ
)
がキヨロリと
光
(
ひか
)
つて
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
角海老
(
かどゑび
)
が
時計
(
とけい
)
の
響
(
ひゞき
)
きもそゞろ
哀
(
あわ
)
れの
音
(
ね
)
を
傳
(
つた
)
へるやうに
成
(
な
)
れば、四
季
(
き
)
絶間
(
たえま
)
なき
日暮里
(
につぽり
)
の
火
(
ひ
)
の
光
(
ひか
)
りも
彼
(
あ
)
れが
人
(
ひと
)
を
燒
(
や
)
く
烟
(
けぶ
)
りかとうら
悲
(
かな
)
しく
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“日暮里(日暮里町)”の解説
日暮里町(にっぽりまち)は、かつて東京府北豊島郡に存在した町の一つ。1918年(大正7年)に町制施行して誕生した。元の武蔵国豊島郡日暮里村(にっぽりむら)。
(出典:Wikipedia)
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
暮
常用漢字
小6
部首:⽇
14画
里
常用漢字
小2
部首:⾥
7画
“日暮里”で始まる語句
日暮里金杉
日暮里停車場