新奇しんき)” の例文
あなたの性格は、私にとつては、珍らしい、新奇しんきなものでした。私はもつと深く探り、もつとよく知り度いと思つた。
従来藤原村ふじはらむら三十六万町歩即凡そ十三里四方ありとごうする者はたしてしんなりやいなや動植物どうしよくぶつおよび鉱物の新奇しんきなるものありや否等をきはむるにり、又藤原村民の言に曰く
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
著者ちよしや名前なまへ作物さくぶつ名前なまへも、一新聞しんぶん廣告くわうこくやうでもあり、またまつた新奇しんきやうでもあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
いまこの新奇しんきなる海底戰鬪艇かいていせんとうていは、艇底ていていまうけられたる自動浮沈機じどうふちんき作用さようで、海底かいてい三十フヒート乃至ないし五十フヒートまでふかさにしづことべく、空氣くうきは、普通ふつう氣蓄器きちくきまた空氣壓搾喞筒等くうきあつさくぽんぷとうことなく
其本そのもと由縁いはれをさへわきまふれば如何いかなる新奇しんきなることにてもあやしむにるものなし。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
毎年まいねんのやうに新奇しんきなる潜行艇せんかうてい發明はつめいしたと誇大こだい吹聽ふいちやうするものゝ、その多數おほくは、「みづバラスト」とか、横舵わうだ縱舵じゆうだ改良かいりようとか、其他そのほか排氣啣筒はいきぽんぷや、浮沈機等ふちんきとう尠少いさゝかばかりの改良かいりようくわへたのみで