我朝わがてう)” の例文
はなすと、いことに、あたり近所きんじよの、我朝わがてう※樣あねさま仰向あをむけ抱込だきこんで、ひつくりかへりさうであぶないから、不氣味ぶきみらしくもからはおとさず……
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ゆめ五臟ござうのわづらひといひつたふれども正夢しやうむにして賢人けんじん聖人せいじん或は名僧めいそう知識ちしきの人をむは天竺てんぢく唐土もろこし我朝わがてうともにそのためすくなからずすで玄奘法師げんさうほふしは夢を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なさん是かへつ罪人ざいにん多くならんなかだち也とあざけりし人多しとかや是非ぜひ學者がくしやろんなりといにしへより我朝わがてうおきてにぞかゝる事なけれども利の當然たうぜんなり新法しんはふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ひそかに心覺こゝろおぼえると、我朝わがてうにても以前いぜんから、孝行かうかうむすめ苦界くがいしづんで、浮川竹うきかはたけながれるのは、大概たいがい人參にんじん
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
聞居きゝゐたる者あつて御領主へとくに申上たれば此上ちんずるとも無益むえきなりと申しければ傳吉は熟々つく/″\と心の中に思ふ樣罪なくして無實の罪におちいる我が身にまつはる災厄まがつみとは言ひながら我朝わがてう神國しんこくなるに神も非禮ひれい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)