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憔悴
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せうすゐ
ふりがな文庫
“
憔悴
(
せうすゐ
)” の例文
其処
(
そこ
)
へ
婿君
(
むこぎみ
)
が、
紋着
(
もんつき
)
、
袴
(
はかま
)
ながら、
憔悴
(
せうすゐ
)
した
其
(
そ
)
の
寝不足
(
ねぶそく
)
の
目
(
め
)
が
血走
(
ちばし
)
り、ばう/\
髪
(
がみ
)
で
窶
(
やつ
)
れたのが、
弔扎
(
てうれい
)
をうけに
見
(
み
)
えたのである。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
栗原は
悄気
(
しよげ
)
てゐた。彼は逢ふたびに元気がなく、
憔悴
(
せうすゐ
)
して行くやうだ。おちつきもなく何かに脅えた臆病な眼色をしてぼそぼそとものを云ふ。
現代詩
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
しかし今や、手を頬に、指を唇にあてゝ、彼は考へてゐた。その手も顏と同じやうに
憔悴
(
せうすゐ
)
して見えるのが、私の心を打つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
五日
(
いつか
)
の朝、僕の家に
来
(
きた
)
る。
未
(
いま
)
だ孫娘の
行
(
ゆ
)
く
方
(
へ
)
を知らずといふ。意気な平生のお
師匠
(
ししやう
)
さんとは思はれぬほど
憔悴
(
せうすゐ
)
し居たり。
鸚鵡:――大震覚え書の一つ――
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼
(
かれ
)
が
什麽
(
どんな
)
に
惜
(
をし
)
んでも
叺
(
かます
)
の
中
(
なか
)
の
減
(
へ
)
つて
行
(
ゆ
)
くのを
防
(
ふせ
)
ぐことは
出來
(
でき
)
ない。
然
(
しか
)
も
寡言
(
むくち
)
な
彼
(
かれ
)
は
徒
(
いたづ
)
らに
自分
(
じぶん
)
獨
(
ひとり
)
が
噛
(
か
)
みしめて、
絶
(
た
)
えず
只
(
たゞ
)
憔悴
(
せうすゐ
)
しつゝ
沈鬱
(
ちんうつ
)
の
状態
(
じやうたい
)
を
持續
(
ぢぞく
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
さなきだに
彼
(
かれ
)
の
憔悴
(
せうすゐ
)
した
顏
(
かほ
)
は
不幸
(
ふかう
)
なる
内心
(
ないしん
)
の
煩悶
(
はんもん
)
と、
長日月
(
ちやうじつげつ
)
の
恐怖
(
きようふ
)
とにて、
苛責
(
さいな
)
まれ
※
(
ぬ
)
いた
心
(
こゝろ
)
を、
鏡
(
かゞみ
)
に
寫
(
うつ
)
したやうに
現
(
あら
)
はしてゐるのに。
其廣
(
そのひろ
)
い
骨張
(
ほねば
)
つた
顏
(
かほ
)
の
動
(
うご
)
きは、
如何
(
いか
)
にも
變
(
へん
)
で
病的
(
びやうてき
)
で
有
(
あ
)
つて。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
“憔悴”の意味
《名詞》
憔悴(しょうすい)
痩せ衰えること。やつれること。
(出典:Wiktionary)
憔
漢検1級
部首:⼼
15画
悴
漢検1級
部首:⼼
11画
“憔”で始まる語句
憔
憔忰
憔々
憔心
憔懆
憔萎
憔衰