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感念
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かんねん
ふりがな文庫
“
感念
(
かんねん
)” の例文
この色彩は画面を洗ひし
水桶
(
みずおけ
)
の底に
沈澱
(
ちんでん
)
したる絵具を以て塗りたる色の如くむしろ色と呼ばんよりは色なる
感念
(
かんねん
)
を誘起せしむる色づきし雲の影とやいはん。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
斯
(
か
)
ういふ
風
(
ふう
)
で一
時間
(
じかん
)
たち二
時間
(
じかん
)
經
(
た
)
つた。
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
千萬
(
せんばん
)
なのは
親父
(
おやぢ
)
さんで、
退屈
(
たいくつ
)
で/\
堪
(
たま
)
らない。しかしこれも
我兒
(
わがこ
)
ゆゑと
感念
(
かんねん
)
したか
如何
(
どう
)
だか
知
(
しら
)
んが辛棒して
其
(
その
)
まゝ
坐
(
すわ
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
或
(
ある
)
人は手際よく積まれた手足の骨を見て日本の
薪
(
まき
)
屋の前を通る様だと云つた。
如何
(
いか
)
にも
其
(
その
)
様な感じがするに過ぎない。死に対する
厳粛
(
げんしゆく
)
な
感念
(
かんねん
)
などは勿論
起
(
おこ
)
りさうに無かつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
母親
(
はヽおや
)
の
別
(
わか
)
れに
悲
(
かな
)
しき
事
(
こと
)
を
知
(
し
)
り
盡
(
つく
)
して
膓
(
はらわた
)
もみ
切
(
き
)
るほど
泣
(
な
)
きに
泣
(
な
)
きしが
今日
(
けふ
)
の
思
(
おも
)
ひは
夫
(
そ
)
れとも
變
(
かは
)
りて、
親切
(
しんせつ
)
勿体
(
もつたい
)
なし、
殘念
(
ざんねん
)
などヽいふ
感念
(
かんねん
)
が
右往左往
(
うわうざわう
)
に
胸
(
むね
)
の
中
(
なか
)
を
掻
(
か
)
き
廻
(
まわ
)
して
何
(
なに
)
が
何
(
なに
)
やら
夢
(
ゆめ
)
の
心地
(
こヽち
)
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
感
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
念
常用漢字
小4
部首:⼼
8画
“感”で始まる語句
感
感心
感謝
感情
感激
感歎
感嘆
感動
感冒
感慨