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愛相
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あいさう
ふりがな文庫
“
愛相
(
あいさう
)” の例文
客の多くは、お
愛相
(
あいさう
)
ぶりにその石を受取りはするが、石は女の手のやうに暖かではないので、その儘そつと畳におかない訳に
往
(
ゆ
)
かない。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
其
(
それ
)
といふのが、はじまりは
彼
(
か
)
の
嬢様
(
ぢやうさま
)
が、それ、
馴染
(
なじみ
)
の
病人
(
びやうにん
)
には
毎日
(
まいにち
)
顔
(
かほ
)
を
合
(
あ
)
はせる
所
(
ところ
)
から、
愛相
(
あいさう
)
の一つも、あなたお
手
(
て
)
が
痛
(
いた
)
みますかい、
甚麼
(
どんな
)
でございます
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
愛相
(
あいさう
)
の好い顏をして出迎へた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
時雨女史は原稿取りに来た男をも、自分を口説きに来た男と同じやうに、
愛相
(
あいさう
)
よく迎へる
術
(
すべ
)
を知つてゐる女の一
人
(
にん
)
である。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
この
朝顏
(
あさがほ
)
、
夕顏
(
ゆふがほ
)
に
續
(
つゞ
)
いて、
藤豆
(
ふぢまめ
)
、
隱元
(
いんげん
)
、なす、さゝげ、
唐
(
たう
)
もろこしの
苗
(
なへ
)
、また
胡瓜
(
きうり
)
、
糸瓜
(
へちま
)
——
令孃方
(
れいぢやうがた
)
へ
愛相
(
あいさう
)
に(お)の
字
(
じ
)
をつけて——お
南瓜
(
たうなす
)
の
苗
(
なへ
)
、……と、
砂村
(
すなむら
)
で
勢
(
せい
)
ぞろひに
及
(
およ
)
んだ、
一騎當千
(
いつきたうせん
)
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
王様はすつかり上機嫌になつて、にこにこしてゐたが、帰り際に大きな手を出して真珠のやうな
可愛
(
かあい
)
らしい女優の手を握つた。そして精一杯のお
愛相
(
あいさう
)
をぶちまけた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
畏
(
かしこ
)
まりました。」婦人運転手は
愛相
(
あいさう
)
よく答へた。「それ迄に屹度お迎へにあがります。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と支配人がお
愛相
(
あいさう
)
をいふと、カアネギーは気の毒さうに支配人の顔を見つめながら言つた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「全く恐ろしいことでした……」滑稽作家はその男の頭を見ながら、お
愛相
(
あいさう
)
のやうに一つ
頷
(
うなづ
)
いてみせた。「ところが、その一刹那に私の頭にある考へが
電光
(
いなづま
)
のやうにひらめきました。 ...
茶話:06 大正十一(一九二二)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
取り出さうとするには、自分で自分に
愛相
(
あいさう
)
が尽きて、あとで胸が悪くなる位のことをいはなくつちや、何の
効目
(
ききめ
)
があるものか。むかうから
煽
(
おだ
)
てられて、いゝ気になつてゐるなぞ若い、若い。
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ある時若い
画家
(
ゑかき
)
が女史を訪れて来て、肖像画を
描
(
か
)
かせて呉れと頼んだ。「
阿母
(
おつか
)
さん」はぷくぷくした自分の
下
(
した
)
つ
腹
(
ぱら
)
の
辺
(
あたり
)
を眺めて、
逡巡
(
もぢ/\
)
してゐると、若い
画家
(
ゑかき
)
はにこ/\しながら一寸
愛相
(
あいさう
)
をいつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ある男が慶応大学の
鎌田
(
かまだ
)
栄吉氏に、ほんの
愛相
(
あいさう
)
のつもりで
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「好きですよ。
貴女
(
あなた
)
は?」チヤアチルは
愛相
(
あいさう
)
よく言つた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
と、幾らかお
愛相
(
あいさう
)
のつもりで言つたものだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
大統領は
愛相
(
あいさう
)
よく言葉をかけました。
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
愛
常用漢字
小4
部首:⼼
13画
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
“愛”で始まる語句
愛
愛嬌
愛想
愛撫
愛宕
愛惜
愛宕山
愛憎
愛娘
愛敬