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悪巫山戯
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わるふざけ
ふりがな文庫
“
悪巫山戯
(
わるふざけ
)” の例文
旧字:
惡巫山戲
階下
(
した
)
で呑み直す支度をしていた伴三郎も、左孝の
悪巫山戯
(
わるふざけ
)
を逃避して廊下で涼んでいたお駒も、青い緊張した顔を持って来ました。
銭形平次捕物控:054 麝香の匂い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
自分達の単なる
悪巫山戯
(
わるふざけ
)
に対して、その生活を、さらにその生命までも脅かそうとしていることを思うと、そのまま引っ込んではいられなかった。
或る部落の五つの話
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
これら男子の労働者が、
無聊
(
ぶりょう
)
を慰すべく
旗亭
(
きてい
)
に集るや、相手無しには飲めぬから、ついに酌婦を招いて
悪巫山戯
(
わるふざけ
)
をする。
婦人問題解決の急務
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
泥塗れの中に育っても少女の純真さは、毎夜の、酒を飲んで
悪巫山戯
(
わるふざけ
)
する多くの男達を記憶に深く留めないで、近所の少年のふとした微笑を憶えしめていたとは!
地上:地に潜むもの
(新字新仮名)
/
島田清次郎
(著)
が、あなたの上に、すぐ考えて、それが
如何
(
いか
)
にも、女性を
穢
(
けが
)
す、許されない
悪巫山戯
(
わるふざけ
)
に、思えたのです。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
▼ もっと見る
それから
畚
(
びく
)
に入れてある、あのしめじ
蕈
(
たけ
)
が釣った、
沙魚
(
はぜ
)
をぶちまけて、
散々
(
さんざ
)
悪巫山戯
(
わるふざけ
)
をした挙句が、橋の
詰
(
つめ
)
の浮世床のおじさんに
掴
(
つか
)
まって、額の毛を
真四角
(
まっしかく
)
に
鋏
(
はさ
)
まれた
化鳥
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それによると美しき酋長の娘に思いをよせた狒々は、余り浮かれ過ぎて
悪巫山戯
(
わるふざけ
)
をしたので、遂に酋長の
憤
(
いか
)
りを買って捕えられ、『鉄の処女』の刑に処せられることになった。
鉄の処女
(新字新仮名)
/
大倉燁子
(著)
「ほんとうに鉱山の人は
忌
(
いや
)
ね。お酒を飲むと、無闇に
悪巫山戯
(
わるふざけ
)
をして……。それでも鉱山が出来たお
庇
(
かげ
)
で、ここらも
漸々
(
だんだん
)
に
賑
(
にぎや
)
かになったんだと云うから、仕方がないけれど……。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そして彼女は彼女の冒険のおそろしい結果に充分弱っていた。ポール・ターラントは、たぶんある妻かまたは夫の、
悪巫山戯
(
わるふざけ
)
を監視するような好ましからぬ外国人の態度を多く持っていた。
金の十字架の呪い
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
町の若い男女の噂が
賑
(
にぎわ
)
ったり、
悪巫山戯
(
わるふざけ
)
で女を
怒
(
おこ
)
らせたりした。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
いまじやあもう
半年
(
はんとし
)
も
経
(
た
)
つたらう、
暑
(
あつ
)
さの
取着
(
とつつき
)
の
晩方頃
(
ばんかたごろ
)
で、いつものやうに
遊
(
あそ
)
びに
行
(
い
)
つて、
人
(
ひと
)
が
天窓
(
あたま
)
を
撫
(
な
)
でゝやつたものを、
業畜
(
がふちく
)
、
悪巫山戯
(
わるふざけ
)
をして、キツ/\と
歯
(
は
)
を
剥
(
む
)
いて
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
其時
(
そのとき
)
はこの
時雨榎
(
しぐれえのき
)
の
枝
(
えだ
)
の
両股
(
ふたまた
)
になつてる
処
(
ところ
)
に、
仰向
(
あをむけ
)
に
寝転
(
ねころ
)
んで
居
(
ゐ
)
て、
烏
(
からす
)
の
脛
(
あし
)
を
捕
(
つかま
)
へた、それから
畚
(
ふご
)
に
入
(
い
)
れてある、あのしめぢ
蕈
(
たけ
)
が
釣
(
つ
)
つた、
沙魚
(
はぜ
)
をぶちまけて、
散々
(
さんざ
)
悪巫山戯
(
わるふざけ
)
をした
揚句
(
あげく
)
が
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
暑さの
取着
(
とッつき
)
の晩方頃で、いつものように遊びに行って、人が
天窓
(
あたま
)
を
撫
(
な
)
でてやったものを、
業畜
(
ごうちく
)
、
悪巫山戯
(
わるふざけ
)
をして、キッキッと歯を
剥
(
む
)
いて、
引掻
(
ひっか
)
きそうな剣幕をするから、
吃驚
(
びっくり
)
して
飛退
(
とびの
)
こうとすると
化鳥
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
悪巫山戯
(
わるふざけ
)
に
威
(
おど
)
したらしい。
跫音
(
あしおと
)
は続いて響く。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
悪
常用漢字
小3
部首:⼼
11画
巫
漢検1級
部首:⼯
7画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
戯
常用漢字
中学
部首:⼽
15画
“悪巫”で始まる語句
悪巫戯