“わるふざけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪巫山戯70.6%
悪戯11.8%
悪巫戯5.9%
惡巫山戯5.9%
惡巫山戲5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分達の単なる悪巫山戯わるふざけに対して、その生活を、さらにその生命までも脅かそうとしていることを思うと、そのまま引っ込んではいられなかった。
或る部落の五つの話 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
ういふことを繰返して、問題を出したり、説明して聞かせたりして、数学の時間を送つた。其日に限つては、妙に生徒一同が静粛で、参観人の居ない最初の時間から悪戯わるふざけなぞを為るものは無かつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
巴里パリイ人の事だから無論多少の酒を飲んで居るにかゝはらず日本の花見に見受ける様な乱酔者ゑつぱらひまつたく無い。従つて執拗しつこ悪巫戯わるふざけをする者が無く、警察事故も生じない。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
歡樂くわんらくの馬鹿騷ぎは、重つ苦しい恐怖の騷ぎに變りました。階下したで呑み直す支度をして居た伴三郎も、左孝の惡巫山戯わるふざけを逃避して廊下で凉んでゐたお駒も、重い緊張した顏を持つて來ました。
雲哲 惡巫山戲わるふざけはいけない、いけない。(起ちあがる。)
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)