“たわむれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
88.6%
悪戯5.7%
嬉戯2.9%
諧謔2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その頃偶然黒田清輝くろだきよてる先生に逢ったことがあるが「君も今のうちに早く写真をうつして置け。」とたわむれに言われたのを、わたくしは今に忘れない。
正宗谷崎両氏の批評に答う (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一週間ばかり前に天岳寺の境内を通抜けたら、義士の墓の門札が、何人なにびと悪戯たわむれか『ぎしばか』としてあった。其時は笑って過ぎたが、今日通ったら、門札は依然『ぎしばか』でいる。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
つとめの日にも 嬉戯たわむれ
乞食学生 (新字新仮名) / 太宰治(著)
若太夫は、座興のつもりで云った諧謔たわむれを、真向まっこうから突き飛ばされて、興ざめ顔に黙ってしまった。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)