悪戯たわむれ)” の例文
旧字:惡戲
アア偶々たまたま咲懸ッた恋のつぼみも、事情というおもわぬいてにかじけて、可笑しく葛藤もつれたえにしの糸のすじりもじった間柄、海へも附かず河へも附かぬ中ぶらりん、月下翁むすぶのかみ悪戯たわむれ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
一週間ばかり前に天岳寺の境内を通抜けたら、義士の墓の門札が、何人なにびと悪戯たわむれか『ぎしばか』としてあった。其時は笑って過ぎたが、今日通ったら、門札は依然『ぎしばか』でいる。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)