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とくがわ
ふりがな文庫
“
徳川
(
とくがわ
)” の例文
「あ、ここが、三方ヶ原でございますか。——なるほど、広いもんだなあ。そして、おじさんたちは、やっぱり
徳川
(
とくがわ
)
さまのご
家来
(
けらい
)
ですか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また我が国にても
石田三成
(
いしだみつなり
)
は
徳川
(
とくがわ
)
家の御用史家により、成るべく
悪
(
あ
)
しざまに書かれたため、その人格および事業はすべて曲げて世に伝えられた。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「豊家を亡ぼし、無辜の民を殺し、
加藤
(
かとう
)
、
福島
(
ふくしま
)
、その他の大小名を取潰した、
徳川
(
とくがわ
)
家の横暴無道、眼に余ることばかり」
江戸の火術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
父
秀忠
(
ひでただ
)
と祖父
家康
(
いえやす
)
の素志を継いで、一つにはまだ
徳川
(
とくがわ
)
の天下が
織田
(
おだ
)
や
豊臣
(
とよとみ
)
のように栄枯盛衰の例にもれず、一時的で
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死――
(新字新仮名)
/
長与善郎
(著)
〔
豊臣
(
とよとみ
)
〕
秀吉
(
ひでよし
)
や〔
徳川
(
とくがわ
)
〕
家康
(
いえやす
)
の如きはその人格の果して
如何
(
いか
)
なる人で在ったかは、今日未だ断定することは出来ない。
青年の新活動方面
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
▼ もっと見る
豊太閤
(
ほうたいこう
)
が
朝鮮
(
ちょうせん
)
を攻めてから、朝鮮と日本との間には往来が全く絶えていたのに、
宗対馬守義智
(
そうつしまのかみよしとし
)
が
徳川
(
とくがわ
)
家の
旨
(
むね
)
を
承
(
う
)
けて
肝
(
きも
)
いりをして、
慶長
(
けいちょう
)
九年の
暮
(
く
)
れに、
松雲孫
(
しょううんそん
)
、
文※
(
ぶんいく
)
佐橋甚五郎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
徳川
(
とくがわ
)
時代、
諸大名
(
しょだいみょう
)
の御前で
細工事
(
さいくごと
)
ご覧に入れた際、一度でも何の
某
(
なにがし
)
があやまちをしてご不興を
蒙
(
こうむ
)
ったなどということは聞いたことが無い。君はどう思う。わかりますか。
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
徳川
(
とくがわ
)
八代の将軍
吉宗
(
よしむね
)
の時代(
享保
(
きょうほう
)
十四年)その
落胤
(
らくいん
)
と名乗って
源氏坊
(
げんじぼう
)
天一が出た。
備前天一坊
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
江戸
(
えど
)
時代に元園町という町はなかった。このあたりは
徳川
(
とくがわ
)
幕府の調練場となり、維新後は桑茶栽付所となり、さらに
拓
(
ひら
)
かれて町となった。昔は薬園であったので、町名を元園町という。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
亮の家の祖先は
徳川
(
とくがわ
)
以前に
長曾我部
(
ちょうそかべ
)
氏の臣であって、のち
山内
(
やまのうち
)
氏に仕えた、いわゆる郷士であった。
曾祖父
(
そうそふ
)
は剣道の師範のような事をやっていて、そのころはかなり家運が隆盛であったらしい。
亮の追憶
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「あの、近ごろ
浜松
(
はままつ
)
のご
城下
(
じょうか
)
で、
武田伊那丸
(
たけだいなまる
)
という
方
(
かた
)
が
徳川
(
とくがわ
)
さまの手でつかまったそうですが、それは、ほんとでございますか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
然るに、不幸にも
徳川
(
とくがわ
)
三代将軍
家光
(
いえみつ
)
の時に至って、鎖国令が発布されて外国との交通は全然杜絶するに至った。
東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
「その
徳川
(
とくがわ
)
にそむいた人々をかたっぱしからすくいだせば、百人にも二百人にものぼることだろうが、おれはその仕事をはじめる前に、もっと痛快で、もっともっと胸のすく仕事を考えているのだよ」
幻術天魔太郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
新羅三郎
(
しんらさぶろう
)
以来二十六
世
(
せい
)
をへて、四
隣
(
りん
)
に
武威
(
ぶい
)
をかがやかした
武田
(
たけだ
)
の
領土
(
りょうど
)
は、いまや、
織田
(
おだ
)
と
徳川
(
とくがわ
)
の軍馬に
蹂躪
(
じゅうりん
)
されて、
焦土
(
しょうど
)
となってしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
飯尾
豊前
(
ぶぜん
)
も、彼と同じ今川家の
被官
(
ひかん
)
なので、この地方の民治警備には、たえず連絡をもち、また、四隣の国、——
徳川
(
とくがわ
)
、
織田
(
おだ
)
、
武田
(
たけだ
)
などの侵略にも、常に備えなければならなかった。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
徳
常用漢字
小4
部首:⼻
14画
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
“徳川”で始まる語句
徳川家康
徳川家
徳川氏
徳川慶喜
徳川勢
徳川方
徳川光圀
徳川万千代
徳川領
徳川家斉