“徳川慶喜”の読み方と例文
読み方割合
とくがわよしのぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幸いにして江戸へ這入ったが、ちょうどその時であった。徳川慶喜とくがわよしのぶは大政を返上して、江戸にはかなえの湧くような騒ぎが起った。
青年の天下 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
今日の新聞は徳川慶喜とくがわよしのぶ公の薨去こうきょを報じています。徳川公の本邸は小石川の第六天にあります。あの辺は、夜分などはさびしいところです。そこで第六天を思い出してこの句に使ったのであります。
俳句の作りよう (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
こころみに、十五代将軍としての徳川慶喜とくがわよしのぶが置き土産みやげとも言うべき改革の結果がこの街道にもあらわれて来る前までは、女は手形なしに関所も通れなかった時代のあったことを想像して見るがいい。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)