巡見じゆんけん)” の例文
まへ内外ないがい火山かざん巡見じゆんけんした場合ばあひ記事きじかゝげていたが、諸君しよくん兩方りようほう比較ひかくせられたならば、國内こくない火山作用かざんさようがいしておだやかであつて
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
或一年あるひとゝせはるすゑかた遠乗とほのりかた/″\白岩しらいはたふ見物けんぶつに、割籠わりご吸筒すゐづゝ取持とりもたせ。——で、民情視察みんじやうしさつ巡見じゆんけんでないのがうれしい。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「さうだらう。巡見じゆんけん取止とりやめになつたには、仔細しさいがなうてはならぬ。江戸へ立つた平山の所為しよゐだ。」
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
急立せきたて連行つれゆくにぞお節は一向樣子が解らず父樣とゝさま何處へ行のだと不審の顏に藤八はハテ知れた事今度の御巡見じゆんけん使は上樣の御代替りの御名代云ばむかし最明寺さいみやうじ諸國の善惡ぜんあく聞糺きゝたゞす爲にと御座る御役人九助が事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わがくに陸上りくじよう火山かざん巡見じゆんけんするにあたつてどうしてもはぶくことの出來できないのは、富士山ふじさんたか三千七百七十八米さんぜんしちひやくしちじゆうはちめーとる)であらう。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
以上いじようとほり、われ/\は内外ないがい活火山かつかざんをざつと巡見じゆんけんした。そのたがひ位置いち辿たどつてみるとひとつの線上せんじようならんでゐるようにもえ、あるひがん行列ぎようれつるようなふうにならんでゐる場合ばあひ見受みうけられる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)