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岩穴
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いわあな
ふりがな文庫
“
岩穴
(
いわあな
)” の例文
だまって、しんぱくの
話
(
はなし
)
をきいていたいわつばめは、
急
(
きゅう
)
に
身
(
み
)
ぶるいをしました。そして、あわてて
岩穴
(
いわあな
)
に
帰
(
かえ
)
ってゆきました。
しんぱくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ふむ、あの探偵と小僧とが、脱走をしようとおもって
岩穴
(
いわあな
)
をくずしているのかもしれない。きっとそれにちがいない。うむ、ひどい目にあわせてくれるぞ」
人造人間エフ氏
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
十
丈
(
じょう
)
くらい
長
(
なが
)
さのある、まっくらな
岩穴
(
いわあな
)
の中をくぐって
外
(
そと
)
へ出ますと、さあさあと
音
(
おと
)
を
立
(
た
)
てて、
小
(
ちい
)
さな
谷川
(
たにがわ
)
の
流
(
なが
)
れている
所
(
ところ
)
へ出ました。その
時
(
とき
)
おじいさんたちはふり
向
(
む
)
いて
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
南無三
(
なむさん
)
、
呼子
(
よびこ
)
をふいた部将が
抜刀
(
ばっとう
)
をさげて、あっちこっちの
岩穴
(
いわあな
)
をのぞきまわっている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
栂
(
とが
)
や
白樺
(
しらかば
)
などがいじけた枝を張ってぼつぼつ生えている間を通って、山のうねになったところを廻ると、大きな岩の
聳
(
そび
)
えている下へ出た。そこには
苔
(
こけ
)
の生えた清水の
溜
(
たま
)
っている
岩穴
(
いわあな
)
があった。
神仙河野久
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
いと深き
岩穴
(
いわあな
)
は蔭をなせり。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
そして、あなたたちが、
岩穴
(
いわあな
)
の
中
(
なか
)
で、こうもりのおばあさんからきいた、
不思議
(
ふしぎ
)
のおとぎばなしを
教
(
おし
)
えてくだされば、
私
(
わたし
)
は、
西風
(
にしかぜ
)
のうたっていた
北
(
きた
)
の
国
(
くに
)
の
唄
(
うた
)
をうたってきかせますよ。
しんぱくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あっちこっちの
岩穴
(
いわあな
)
からムクムクと白いものを
噴
(
ふ
)
いている、
朝
(
あさ
)
の
霧
(
きり
)
である。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あなたたちは、
岩穴
(
いわあな
)
の
中
(
なか
)
でゆっくり
眠
(
ねむ
)
りなさるがいい。かれこれするうちに、じきに四、五
月
(
がつ
)
ごろとなります。あの
水晶
(
すいしょう
)
のように
明
(
あか
)
るい
雪解
(
ゆきど
)
けの
春
(
はる
)
の
景色
(
けしき
)
はなんともいえませんからね。
しんぱくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
岩
常用漢字
小2
部首:⼭
8画
穴
常用漢字
小6
部首:⽳
5画
“岩”で始まる語句
岩
岩窟
岩魚
岩角
岩代
岩屋
岩石
岩壁
岩礁
岩畳