“屋臺(やたい)” の例文
新字:屋台
と云(い)つて其處(そこ)に立(た)つて考(かんが)へたのは、身綺麗(みぎれい)らしい女中(ぢよちう)であつたが、私(わたし)はよくも見(み)なかつた。で、左(ひだり)の隅(すみ)、屋臺(やたい)を横(よこ)にした處(ところ)で、年配(ねんぱい)の老爺(おとつさん)と、お婆(ばあ)さん。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
屋臺(やたい)ちかよる絃(いと)のねや
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
と、徳(とく)は孤(こ)ならず、ちよろつかな包(つゝ)み加減(かげん)。拔(ぬ)いた串(くし)に皮(かは)が開(あ)いて、小姉(ちひねえ)の手(て)の上(うへ)に飜(ひるがへ)つたのを、風呂敷(ふろしき)ごと引奪(ひつたく)るやうに取(と)つて、奴(やつこ)は屋臺(やたい)で、爲直(しなほ)しながら
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
と七輪(しちりん)の上(うへ)を見計(みはか)らひ、風呂敷(ふろしき)を受取(うけと)つて、屋臺(やたい)へ立(た)ち、大皿(おほざら)からぶツ/\と煙(けむり)の立(た)つ、燒(や)きたてのを、横目(よこめ)で睨(にら)んで、竹(たけ)の皮(かは)の扱(しご)きを入(い)れる、と飜然(ひらり)と皮(かは)の撥(は)ねる上(うへ)へ
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
おでんの屋臺(やたい)の中(なか)を拔(ぬ)けて柳(やなぎ)の下(した)をさつ/\と行(ゆ)く。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)