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こおとこ
ふりがな文庫
“
小男
(
こおとこ
)” の例文
きみのうしろに、ぼくの助手の
小男
(
こおとこ
)
がうずくまって、ピストルをつきつけているんだよ。手むかいをすれば、きみの命はないんだぜ。
奇面城の秘密
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
二
匹
(
ひき
)
の
鬼
(
おに
)
はこの
声
(
こえ
)
に
驚
(
おどろ
)
いて、よく
見
(
み
)
ますと、
足
(
あし
)
もとに
豆
(
まめ
)
っ
粒
(
つぶ
)
のような
小男
(
こおとこ
)
が、いばり
返
(
かえ
)
って、つッ
立
(
た
)
っていました。
鬼
(
おに
)
はからからと
笑
(
わら
)
いました。
一寸法師
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「ヘエなぜです」クレーヴン探偵は、
小男
(
こおとこ
)
の坊さんが新趣向を提出したのを面白がりながら訊ねてみた。
作男・ゴーの名誉
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
年々若づくりになって行く種子と、二十代から
白髪
(
しらが
)
のあった色の黒い
小男
(
こおとこ
)
の重吉とは、二人並んでいても年のちがいが以前ほどには目に立たぬようになって来た。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「しかし、
小男
(
こおとこ
)
さん。おまえさんは、なぜ、いまごろ
歩
(
ある
)
くのだ。」と、
電信柱
(
でんしんばしら
)
は
聞
(
き
)
いた。
電信柱と妙な男
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
短気の石山さんが、
鈍
(
どん
)
な久さんを
慳貪
(
けんどん
)
に叱りつける。「車の
心棒
(
しんぼう
)
は
鉄
(
かね
)
だが、鉄だァて
使
(
つか
)
や
耗
(
へ
)
るからナ、
俺
(
おら
)
ァ段々
稼
(
かせ
)
げなくなるのも無理はねえや」と、
小男
(
こおとこ
)
ながら小気味よく稼ぐ
辰
(
たつ
)
爺さんがこぼす。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
その
小男
(
こおとこ
)
は、入口に立って、部屋の中をすかすように見ていましたが、やっと、一郎さんがたおれているすがたを見つけたらしく、そっと、そばへ近よってきました。
塔上の奇術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「
小男
(
こおとこ
)
さん、
私
(
わたし
)
は、こうやっていられない。
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けて
人
(
ひと
)
が
通
(
とお
)
る
時分
(
じぶん
)
には、
旧
(
もと
)
のところへ
帰
(
かえ
)
って
立
(
た
)
っていなければならんのだ。おまえさんは、
独
(
ひと
)
りこの
屋根
(
やね
)
にいる
気
(
き
)
かね。」と、
電信柱
(
でんしんばしら
)
はいった。
電信柱と妙な男
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と
聞
(
き
)
きました。
小男
(
こおとこ
)
はまたていねいに
頭
(
あたま
)
を
下
(
さ
)
げて
田原藤太
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
まだ
暑
(
あつ
)
い、
夏
(
なつ
)
の
時分
(
じぶん
)
、
野原
(
のはら
)
を
白
(
しろ
)
い
男
(
おとこ
)
がさまよっているときは、
大
(
おお
)
きな
雲
(
くも
)
つくばかりの
体
(
からだ
)
でのそりのそりと、
真昼
(
まひる
)
の
線路
(
せんろ
)
を
歩
(
ある
)
いたものであるが、
街
(
まち
)
に
入
(
はい
)
ってからは、
小男
(
こおとこ
)
となって、
晩方
(
ばんがた
)
から
夜
(
よる
)
にかけて
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おい
小男
(
こおとこ
)
さん、もう
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けるよ。」と、
電信柱
(
でんしんばしら
)
がいった。
電信柱と妙な男
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
男
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“小男”で始まる語句
小男鹿