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宿下
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やどさが
ふりがな文庫
“
宿下
(
やどさが
)” の例文
「一人いたのですが、前々日に親類に不幸があるというので、暇を取って
宿下
(
やどさが
)
りをしていました。だから当夜は家内一人きりの筈です」
人間灰
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
あのときだ、おみやが
宿下
(
やどさが
)
りで来て、伊達家に若ぎみの
袴着
(
はかまぎ
)
の祝いがあり、その機会に毒を盛る計画がすすめられている、ということを告げた。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
少し気味がわるくなって、ひと晩でいいから
宿下
(
やどさが
)
りをさせておくんなせえましとお願いに参ったんでござんす。
旗本退屈男:09 第九話 江戸に帰った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
何
(
ど
)
うも御前、世の中には
種々
(
いろ/\
)
の気性の方もあったもので、瀧村殿には
僅
(
わずか
)
に三日や四日のお
宿下
(
やどさが
)
りに芝居はお嫌い、花見
遊山
(
ゆさん
)
などと騒々しいことは大嫌いで
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
娘の
浪路
(
なみじ
)
が、この間、会うたとき、江戸初
下
(
くだ
)
りの
上方
(
かみがた
)
役者、雪之丞という者の舞台を、是非見たい故、
宿下
(
やどさが
)
りの折、連れてまいってくれと申すので、中村座の方へ
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
▼ もっと見る
おくみはこれまででも、おかみさんのところを
実家
(
さと
)
のやうにしてときをりたづねて来た。女生徒を置いてゐられたときには、正月の
宿下
(
やどさが
)
りに行つて泊めて貰つたりした。
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
イエね、お嬢様にはまだ申上げませんが先日
宿下
(
やどさが
)
りに家へ参りました時西洋風の柔いお料理を二つ三つ拵えて父や母に食べさせましたらどんなに
悦
(
よろこ
)
びましてございましょう。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
多
(
おほ
)
くでは
無
(
な
)
し
夫
(
そ
)
れだけで
此處
(
こゝ
)
の
始末
(
しまつ
)
がつくなれば、
理由
(
わけ
)
を
聞
(
き
)
いて
厭
(
い
)
やは
仰
(
おほ
)
せらるまじ、
夫
(
そ
)
れにつけても
首尾
(
しゆび
)
そこなうては
成
(
な
)
らねば、
今日
(
けふ
)
は
私
(
わたし
)
は
歸
(
かへ
)
ります、
又
(
また
)
の
宿下
(
やどさが
)
りは
春永
(
はるなが
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
一昨々日
(
さきおととい
)
あたりから、ちょっと
宿下
(
やどさが
)
りをいたしておりますが」という返事であった。
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「何ぢや、
宿下
(
やどさが
)
りなら奥にでも頼んだがよからう。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ひょっと出て来ようと存じてまいったが、此の事が伯父に知れた日にア実に困るから、
他
(
ひと
)
に知れんようにして
私
(
わし
)
も会いたいと思うから、来年三月
宿下
(
やどさが
)
りの折に
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「お屋敷では
宿下
(
やどさが
)
りは年に二度っきりないのよ、それも日の
昏
(
く
)
れるまでには帰らなければならないし、兄のところへも寄らなければならないのよ、さあ、早く立ってちょうだい」
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
曩日
(
さきのひ
)
の
宿下
(
やどさが
)
りに、中村座顔見世狂言で、江戸初下りの雪之丞
女形
(
おやま
)
の舞台を、はじめて見物し、その夜、長崎屋三郎兵衛の心づかいで、料亭の奥の小間で、はからずこの絶世の美男と
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
母「何か塩梅でも悪くて
下
(
さが
)
って来たんじゃアあんめえか、それとも
朋輩
(
なかま
)
同士揉めでも出来たか、
宿下
(
やどさが
)
りか」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ちょうど
宿下
(
やどさが
)
りで、お屋敷のほうは三日お暇が出ていたから、つぶれても心配はなかったのよ、あたし酔って、独りでさんざあの人をこきおろしたわ、自分のことはもちろんよ
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
宿下
(
やどさが
)
りにはきっと来ます、不自由でしょうけれどがまんしてね、そのうちにはまた」
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
宿下
(
やどさが
)
りの時にア
私
(
わし
)
は高崎まで行ってゝ留守で逢わなかったが、
大
(
でか
)
くなったね、今年で十八だって、今日も
汝
(
われ
)
が噂アしてえた処だ、
見違
(
みちげ
)
えるようになって、何とはア立派な姿だアな、何うして来た
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
宿
常用漢字
小3
部首:⼧
11画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“宿”で始まる語句
宿
宿直
宿屋
宿酔
宿世
宿業
宿場
宿禰
宿怨
宿痾