家名かめい)” の例文
又七殿訴へなば大亂たいらんとなり白子屋の家名かめい立難たちがたしお常殿は女の事故其處そのところへ氣もつかれざるは道理もつともの事なれども能々よく/\勘辨かんべんありて隨分ずゐぶん又七殿を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これが表沙汰になると、大野田の家名かめいに拘はる、佛は暗いうちに引取るから、何事も穩便に濟ましてくれるやうに——と伜の敵を
注意してよいのはいわゆる「老舗しにせ」でありまして、必ずしも東京出来のものばかりを売る店ではありませんが、家名かめいを重んじますからしなのよいものを置くのを誇りとしています。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
これかりそめにも天下御直参ごじきさんの娘が、男を引入れるという事がパッと世間に流布るふ致せば、飯島は家事不取締かじふとりしまりだと云われ家名かめいけがし、第一御先祖へ対して相済まん、不孝不義の不届ふとゞきものめが
印度いんど地理上ちりじやう東洋とうやうぞくするが、民族みんぞくがアールヤけいであるから、矢張やはさきにしせいあとにする。ラビンドラナート・タゴールといへば、前名ぜんみやうすなは個人名こじんめいで、後名ごめいのタゴールは家名かめいである。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
『このぶんけば家名かめい断絶だんぜつする……。』——そうってさわぐのでした。
かうふりける又野尻宿のじりじゆくの與惣次の實家は縁類えんるゐの者を以て養子となし其の身は傳吉方へ引取れ一生安樂あんらくすごしお專も其後子供幾多まうけければ傳吉が取計とりはからひにて實家森田やの家名かめい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わがくに固有こいう風俗ふうぞくとして家名かめい尊重そんちやうする關係上くわんけいじやう當然たうぜん苗字めうじさきにしあとにし、苗字めうじとを連合れんがふして一つの固有名こいうめいかたちづくり、これをもつ個人こじん名稱めいしやうとしたので、苗字めうじさきにするといふことに
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
加へ内濟ないさい致すべしと云置いひおきそれより又白子屋へ行き此事訴へられては此方こなた家名かめい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)