“かめい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
亀井27.6%
仮名27.6%
家名20.7%
假名3.4%
下名3.4%
下命3.4%
佳名3.4%
加盟3.4%
嘉名3.4%
苛命3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白砂青松はくしゃせいしょうの東海道の空にかかったとき、竹童がふと見おろすと、たしかに徳川勢とくがわぜい亀井かめい内藤ないとう高力こうりきなんどの武者らしい軍兵ぐんぴょう三千あまり、旗幟堂々きしどうどう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それも一個の立場に過ぎぬと云ってしまえばそれまでであるが、しかし「無名」は名ではなく、強いて名づけた仮名かめいであると経にも説いてある。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
これが表沙汰になると、大野田の家名かめいに拘はる、佛は暗いうちに引取るから、何事も穩便に濟ましてくれるやうに——と伜の敵を
所がほんの昨日の午後のことですが、疑問は氷解ひようかいして確信になりました。どう、この名前をとつて、假名かめいを捨てますか?
私は物が云へさうに思つたので答へた——「私、ジエィン・エリオットと申します。」私は何時でも發見されるのを、心配してゐたので、假名かめいを使はうと、以前から決心してゐたのであつた。
下名かめいら四十一名は旧シャッガァ号乗組生残者でありますが、再度繰り返して、中尉の書翰記録類によって御判断を願いますとおり、もはや生きて祖国へ帰る望みは、到底持ち得ざるものであります。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
と、いう下命かめいがあった時、石舟斎が、子や孫や甥や門人や、多くの一門からすぐ選んで
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いわゆる信夫しのぶ惣太そうた浄瑠璃じょうるりなどよりはずっと前から、この日を梅若の供養という習わしがすでにあって、芝居はむしろ主人公の名前に、土地でよく知られた佳名かめいを採用したものと考えられる。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「でも、山寨さんさいの仲間には、めったな者は加盟かめいさせられない。万一というおそれもある」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これに反して吾々の祖先は、はやくから好字を用いよ嘉名かめいを附けよという勅令を遵奉じゅんぽうして、二字つながった漢字、仮名で数えても三音節、ないし五六音節までの地名を附けねばならなかった。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ところが、ここにみじめな者は、かの大月玄蕃で、当日の不首尾から閉門を申しつけられ、その上、数日後になって「武芸未熟のかどを以って指南番を免役」という苛命かめいを受けた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)