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口走
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くちばし
ふりがな文庫
“
口走
(
くちばし
)” の例文
私も驚ろいて
精
(
くわ
)
しく様子を聞いて見ますと、
私
(
わたく
)
しの逢ったその晩から急に発熱して、いろいろな
譫語
(
うわごと
)
を絶間なく
口走
(
くちばし
)
るそうで
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「おお、これはたしかに、今大問題になっているBB火薬だ! これはたいへんだぞ」と、思わず、
口走
(
くちばし
)
った。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
されたのです。実は寝言にお登和さんの事を
口走
(
くちばし
)
って隣室の書生さんに聞かれたのが原因で、好意か悪意か親切ごかしにあんなものを買って来てくれて僕を
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
お光が
色情
(
しきじやう
)
にほだされ
迂濶
(
うかつ
)
と
口走
(
くちばし
)
り掛り合に成て當惑に及びしも口の禍ひなり
然
(
さり
)
ながら天に口なし人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「——待てッ」
龍太郎
(
りゅうたろう
)
は
飛鳥
(
ひちょう
)
のように
馳
(
か
)
けて、女の体をうしろへ
抱
(
だ
)
きもどした。女は、なにか
口走
(
くちばし
)
りながら、そのとたんに、ワッと
柳
(
やなぎ
)
の木の根もとへ泣きくずれてしまう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
などすこし異様のことさえ
口走
(
くちばし
)
り、それでも母の如きお慈悲の笑顔わすれず、きゅっと
抓
(
つま
)
んだしんこ細工のような小さい鼻の尖端、涙からまって
唐辛子
(
とうがらし
)
のように真赤に燃え
創生記
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
なんかと、
思
(
おも
)
はず
知
(
し
)
らず
口走
(
くちばし
)
つたのでせう。
之
(
これ
)
を
聽
(
き
)
いた
亞尼
(
アンニー
)
ははつと
愕
(
おどろ
)
いたのです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
思はず
口走
(
くちばし
)
る絞るが如き一語『オ
御許
(
おゆるし
)
あれや、君』。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
「
俺
(
おれ
)
をどろぼうといったぞ。」と、
口走
(
くちばし
)
りながら。
火を点ず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
具
(
つぶ
)
さに物語り彼忠兵衞を證據人と
爲
(
な
)
し私し
駈込願
(
かけこみねが
)
ひ致し度と涙を
浮
(
うか
)
めて頼みける
容子
(
ようす
)
に
貞心
(
ていしん
)
顯
(
あらは
)
れければ長助は感心なし今度忠兵衞が
計
(
はか
)
らずお前方に
過去
(
すぎさり
)
たる一
件
(
けん
)
を
口走
(
くちばし
)
りしはお光殿の
貞心
(
ていしん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
口走
(
くちばし
)
り
後悔
(
こうくわい
)
するなと云はるゝに長庵は猶も
減
(
へ
)
らず
面
(
がほ
)
に御吟味の
行屆
(
ゆきとゞか
)
ざると申たる譯には御座無く全く御
裁許
(
さいきよ
)
相濟
(
あひすみ
)
たればこそ道十郎が死骸は取捨仰せ付けられ又た
家財
(
かざい
)
は妻子へ
下
(
くだ
)
し
置
(
おか
)
れしと申立る時越前守殿一
層
(
そう
)
聲
(
こゑ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
走
常用漢字
小2
部首:⾛
7画
“口”で始まる語句
口惜
口
口吻
口説
口髭
口籠
口許
口上
口調
口々