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切盛
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きりもり
ふりがな文庫
“
切盛
(
きりもり
)” の例文
一たいに二人共、自分たちの実子に対しても、こまかな心づかいなどしない方で、いつも商売や家庭の
切盛
(
きりもり
)
にかまけている方だった。
次郎物語:01 第一部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
私は
敢
(
あへ
)
てそれを試みた。そして其間に推測を
逞
(
たくまし
)
くしたには相違ないが、余り暴力的な
切盛
(
きりもり
)
や、人を馬鹿にした
捏造
(
ねつざう
)
はしなかつた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
投げやりな父に代り病身な母を助けて店の事を
殆
(
ほとん
)
ど一人で
切盛
(
きりもり
)
したためもあるが、歴史や文学書に
親
(
したし
)
んだので早く人情を解し
私の貞操観
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
何故
(
なぜ
)
かと
言
(
い
)
へば
日本
(
にほん
)
は
前
(
まへ
)
に
述
(
の
)
べたやうに、
財政状態
(
ざいせいじやうたい
)
で
言
(
い
)
へば
大正
(
たいしやう
)
三
年
(
ねん
)
から
今日
(
こんにち
)
まで一
般
(
ぱん
)
會計
(
くわいけい
)
に
毎年
(
まいねん
)
公債
(
こうさい
)
が
計上
(
けいじやう
)
されてある、
即
(
すなは
)
ち
歳入
(
さいにふ
)
の
範圍
(
はんゐ
)
に
於
(
おい
)
て
歳出
(
さいしゆつ
)
の
切盛
(
きりもり
)
が
出來
(
でき
)
て
居
(
ゐ
)
ない
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
お國は人目を
憚
(
はゞか
)
り庭口の
開
(
ひら
)
き戸を明け置き、
此処
(
こゝ
)
より源次郎を忍ばせる
趣向
(
しゅこう
)
で、殿様のお
泊番
(
とまりばん
)
の時には此処から忍んで来るのだが、奥向きの
切盛
(
きりもり
)
は万事妾の國がする事ゆえ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
家政のやり方や上手な経済の
切盛
(
きりもり
)
について彼から教えを受けたりしたものである。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
煙草
(
たばこ
)
の好きな叔母が
煙管
(
きせる
)
を離さずに、
雇人
(
やとひにん
)
を
指揮
(
さしづ
)
して
忙
(
いそ
)
がしい店を
切盛
(
きりもり
)
してゐる
状
(
さま
)
も見えるやうで、其の忙がしい中で、
甥
(
をひ
)
の好きな
蒲鉾
(
かまぼこ
)
なぞを取り寄せてゐることも想像されないではなかつた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
大番頭の嘉助が存命の頃は、手代としてその下に働いていたが、今はこの人が
薬方
(
くすりかた
)
を預って、一切のことを
切盛
(
きりもり
)
している。
旧
(
ふる
)
い橋本の家はこの若い番頭の力で主に
支
(
ささ
)
えられて来たようなもので有った。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
年は三十一二で其の下婢が万事
切盛
(
きりもり
)
を致して居ります。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
盛
常用漢字
小6
部首:⽫
11画
“切”で始まる語句
切
切支丹
切尖
切先
切羽
切々
切符
切歯
切迫
切通