“薬方”のいろいろな読み方と例文
旧字:藥方
読み方割合
くすりかた80.0%
やくほう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姉の家の店座敷から奥のほうへ通う中央の広いへやは薬方くすりかたの仕事場にあててあって、静かな日の光が障子にさしてきているところです。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
古い薬はいつまでも、売れて、子孫のものがよくやって行かれるばかりでなく、薬方くすりかたの番頭さんや大ぜいの小僧さんたちまでりっぱに養えるのです。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
天保六年のうまれであったから、病を発したのが十六、七歳の時で、今は二十三歳になっている。胞衣を乞うのは、癲癇の薬方やくほうとして用いんがためであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)