“くすりかた”の漢字の書き方と例文
語句割合
薬方100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひたいつきもまだ若々しい薬方くすりかたの若者なぞが、細身のほうちょうを片手に、腕まくりで、そのまないたの前にすわったところは絵にしても見たいほどさわやかなものです。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その頃は嘉助同格の支配人が三人も詰切って、それを薬方くすりかたとなえて、先祖から伝わった仕事は言うに及ばず、経済から、交際まで、一切そういう人達でこの橋本の家を堅めていた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この馬籠訪問には、彼女はめったに離れたことのない木曾福島の家を離れ、子供も連れずであった。ただ商用で美濃路みのじまで行くという薬方くすりかたの手代に途中を見送ってもらうことにした。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)